コセキ鍼灸院

座ってのパソコンや事務系の作業が多い「デスクワーカー」は肩こりをしやすいですよね。

肩がこることで作業の効率が落ちたり、常に首や肩のあたりがスッキリしないので

「治したい」という方も多いと思います。

デスクワークはそもそも「肩こりを起こしやすい姿勢」での作業なので

姿勢の改善が大切になりますが、しっかり肩こりを改善させていくには、それだけでは不十分で

東洋医学的な原因(体質によるパターン)を見つけ、その対処法を実践する必要があります。

なので、ここでは

  • ● 西洋/東洋医学的視点による肩こりの「パターン」
  • ● そのパターンを改善するケアの方法

などを解説していきます。

当院でも診ることの多い症状の1つですが

何十年と苦しんで来た肩こりがほとんど気にならなくなった!

という方も多いので、参考にしてみてください

※東洋医学に関しては専門用語多めです

肩こりの原因(西洋医学的視点)

肩こりにはさまざまな原因がありますが、一般的に言われている原因と

東洋医学的な視点からみた原因を考えていきます

姿勢の問題

首・肩回りの筋肉は、普段から頭や腕を支えています。

それがデスクワークやスマホの使用時などで、長時間「同じ姿勢」の作業が続くことで

血流が悪くなり、筋肉への負荷が大きくなることで、筋肉が疲労していきます。

また、猫背やストレートネックのような姿勢でいると

呼吸が浅くなり、常に緊張状態を起こしやすく

その結果、「肩がこる」という症状が起こりやすくなります

目や耳・口との関係

顔にある「感覚器」とも関係が深いのが肩こりです。

眼精疲労や視力の問題、口内炎や虫歯、耳の症状がある場合には、肩こりを起こす可能性が高くなります

つまり目や耳・鼻などから「くる」肩こりもあるということです。

病気やストレスによるもの

自律神経の乱れによるストレスなどによっても肩こりは起こります。

また、内臓に病変があると、肩や背部のコリが強く出て

マッサージなどをしても一向に良くならないというパターンもあります。

肩こりの原因(東洋医学的視点)

東洋医学で肩こりを考えた時、主に「気滞(きたい)」「血虚(けっきょ)」という状態がカギになります

  • 気滞・・・しっかりカラダをめぐっているはずの「気」が滞る状態
  • 血虚・・・東洋医学的概念としての「血」が不足している状態

「気滞」や「血虚」が首・肩まわりで起こることで、肩こりという症状を起こすので

それがなぜ起こるのか、そのパターンを解説します

冷えによるもの

寒くなったり、冷えると「カラダが固まる」ような感じを受けると思います。

実際、冷えることで筋肉が緊張し、血流や気の流れも悪くなりやすいので

冷え体質の場合は「こり」や「痛み」などの気滞による症状を起こしやすくなります。

冷えに関しては以下の記事も参考にしてみてください

「臓腑・経絡」の異常

東洋医学における臓腑や経絡というものに異常があると、気滞や血虚を起こしやすくなります。

デスクワークのような座り仕事が続くと、膀胱や胃腸(とその経絡)に負荷がかかりやすいです。

例えば(※中級者以上向け)

  • ・下半身を動かさないため気が「上逆」、上部で滞りやすい
  • ・PCなどの凝視で「肝血」を消耗しやすい
  • ・姿勢などから、呼吸が浅くなり消化不良などを起こしやすい

その結果、気がうまく流れなかったり、血が不足するということになっていき、肩こりを起こすことも多くなります。

栄養的な問題

筋肉の疲労の回復には「ビタミン・ミネラル」類が大きく関わります。

普段から栄養が偏りがちだと、筋肉の回復が遅れるのもそうですし

「血」を作り出す、腸の働きも鈍ってくるため、気滞や血虚も起こしやすくなります。

肩こりを予防・改善するケアの方法

ここまで書いたパターンはほんの一例ですが、肩こりを訴える方によく見られる問題です。

これらの原因への対処法として、ストレッチやツボなどを紹介していきます。

※効果には個人差があり、基本的には継続しないと効果を感じにくいです

肩こり予防のストレッチ

肩こり解消のためには、まずは「動かす」ことが大切になります。

特に、肩周りのストレッチや、デスクワークで動かすことの少ない下半身の筋トレが効果的です。

以下の動画などを参考にしてみてください

ちなみに以下の筋トレ動画は、私もお世話になってる一人です。

肩こり解消の「ツボ」の一例

承山(しょうざん)

腎、膀胱経の症状に承山

● 場所:

ふくらはぎの中央あたり

● メモ:

肩周りに繋がっている「経絡」のツボの1つで、気滞や筋肉症状に効果的です。

ここをゆっくり、少し指がめり込むくらい押すと効きやすくなります。

このツボが痛い!という場合、寝不足や運動不足など、生活習慣が悪い可能性も高いです。

合谷(ごうこく)

気滞にも効果的なツボ、合谷

● 場所:

手の親指と人差し指の付け根(水かき)のあたり

● メモ:

気滞に対してとても効果的なツボです。

肩こり以外にも頭痛やイライラしやすいなどがある方には特にオススメ

やや強めで、グーっとゆっくり押してあげると効きやすいです。

関元(かんげん)

下半身の諸症状に有効な関元

● 場所:

へそから指4本分下の辺り

● メモ:

肩周りに気滞してしまう原因となる、「腎」や「腸」関係に効果的なツボです。

ここは押すのも良いですが、「お灸」で温めてあげるのがより効果を発揮しやすいです。

お灸に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

栄養面のケア

糖類の摂りすぎは、神経伝達や血液循環にたいして悪影響が多いです。

また、糖類の代謝にもビタミン・ミネラルが使われているため

栄養が偏る、お菓子やジュース・加工品ばかりの食生活を続けると

ビタミン・ミネラル不足により、肩こり以外にも様々な症状を起こす原因になります。

「バランスの良い食事」を心がけ、不足しがちな栄養素はサプリメントで。というのもアリ

まとめ

デスクワークの方は特に作業環境から肩こりを起こしやすいです。

なるべく「猫背」や「ストレートネック」のような姿勢にならないようにして作業をするのがまずは一番ですが

それだけでなく、「肩こりが治る」カラダを作って、ケアしていくことも大切です。

本記事にある内容を実践するだけでも変わってくるので、習慣づけてみてください。

任脈の経穴・流注・病候などの一覧(まとめ)です。

任脈は体の前面の正中線上をめぐる経絡で

男女ともに、お腹や生殖器関係の症状にもよく使われます。

また、診断にも有用なツボが多いのでしっかり押さえておきたいのが任脈です。

※私個人の備忘録のような目的で作成しています。

写真などの見づらい部分ありますがご容赦ください。

「任脈」の循行と病候

任脈の循行

任脈は胞中(中極の下、会陰部)より起こり陰毛部に上行し、腹の裏を循って関元に上り、咽喉部に至り

さらに上行して下顎に至り、口唇を絡い、面に循って目に入る。

会陰部より内向するものは、背裏をめぐりながら上行し、「経絡の海」となる。

経穴一覧

取穴部位:会陰部の中央

筋肉:会陰腱中心、外肛門括約筋

運動神経:陰部神経

知覚神経:後大腿皮神経の会陰枝、陰部神経

血管:内陰部動脈

取穴部位:前正中線上で、恥骨結合の上際、神闕穴の下5寸

筋肉:白線

知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の下4寸、曲骨穴の上1寸

要穴:膀胱経の募穴

筋肉:白線

知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の下3寸

要穴:小腸経の募穴

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の下2寸、大巨穴、四満穴と同じ高さ

要穴:三焦経の募穴

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の下1寸5分

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の下1寸

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:臍の中央

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の上1寸

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の上2寸

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の上3寸

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:神闕穴の上4寸

要穴:胃経の募穴、腑会

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:胸骨体下端の下3寸、神闕穴の上5寸

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:胸骨体下端の下2寸、神闕穴の上6寸

要穴:心経の募穴

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:胸骨体下端の下1寸、神闕穴の上7寸

要穴:任脈の絡穴

筋肉:白線

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:膻中穴の下1寸6分、胸骨体正中線上、第5肋間

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:両乳頭を結ぶ線が、胸骨体正中線上と交わるところ、乳頭は第4肋間の高さ

要穴:心包経の募穴、気会

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:左右第3肋間の高さで、胸骨体正中線上

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:左右第2肋間の高さで、胸骨体正中線上(胸骨角)

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:天突穴の下2寸、胸骨角上際正中線上、第1肋間

知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:天突穴の下1寸、胸骨柄正中線上

知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経

血管:内胸動脈の枝

取穴部位:頚窩の中央

筋肉:胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋

運動神経:頚神経ワナ、副神経

知覚神経:頚横神経

血管:下甲状腺動脈

取穴部位:喉頭隆起上際で舌骨との間

知覚神経:頚横神経

血管:上甲状腺動脈

取穴部位:オトガイ唇溝の正中

筋肉:口輪筋、下唇下制筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:下顎神経

血管:下唇動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「任脈」の病候

男性は腹部に結するような拘急が起こって、七疝(衝疝、狐疝、㿗疝、厥疝、瘕疝、㿉疝、癃疝)が起こる。

また、女性は帯下となり、瘕の病や聚の病が生じる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

鳩尾から下に向かっていき、腹部に散じる。

絡脈の病候

実すると腹部の皮膚が痛み、虚すると循行部位のかゆみが起こる。

十二経脈+督脈・任脈一覧

督脈の循行とツボ・病候などのまとめです。

督脈の経穴は背部や頭部に存在しています。

地球上で生活をしている以上「重力」によって必ず負荷を受けるため

この督脈上の経穴にも反応が出やすいですし、診断や治療にも使うことが多いです。

基本的には個人の備忘録の用途で作成しています。

画像が見にくかったり、個人の見解による翻訳等もありますがご容赦ください。

「督脈」の循行と病候

督脈の循行

少腹より起こり、以て骨の中央に下る。

女子は繋なり延孔に入る。その孔は、溺孔の端なり。

その絡は陰器に循って、簒間に合し、簒後を繞る。

別れて殿を繞り少陰と巨陽の中絡のものとに至って合する。

少陰は股内の後廉に上り、脊を貫き腎に属す。

太陽と目の内眦より起こり、額に上って巓上に交わり、入りて脳を絡い、

環って出でて別れて項に下り、肩髆の内に循って、脊を挟み腰中に抵り、入りて膂に循って、腎を絡う。

その男子は茎下に循って簒に至ること女子と等し。

その少腹より直上するものは、臍の中央を貫き、上って心を貫き、喉に入り、頤に上り唇を環り、上って両目の下の中央に繋なる。

経穴一覧

取穴部位:尾骨下端と肛門の間、伏臥位で取穴

要穴:督脈の絡穴

筋肉:肛門尾骨靭帯、外肛門括約筋

運動神経:陰部神経

知覚神経:陰部神経

血管:下直腸動脈(内陰部動脈の枝)

取穴部位:仙骨裂孔の中央陥凹部、伏臥位で取穴

筋肉:浅後仙尾靭帯

知覚神経:仙骨神経後枝

血管:下殿動脈

取穴部位:第4・第5腰椎棘突起間、ヤコビー線上、腸骨稜との交点

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈背枝

取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間(左右の第12肋骨の先端を結んだ線と正中線の交点)

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈背枝

穴部位:第1・第2腰椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈背枝

取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間、左右の肩甲骨下角と正中線の交点

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間、左右の肩甲棘突起内端と正中線の交点

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第7頚椎棘突起と第1胸椎棘突起間

筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:頚神経後枝

血管:頚横動脈上行枝

取穴部位:後髪際を入ること5分の陥凹部、項窩の中央

筋肉:項靭帯、棘間筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:頚神経後枝

血管:頚横動脈上行枝

取穴部位:後髪際を入ること1寸、外後頭隆起の下方

筋肉:項靭帯

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈、頚横動脈上行枝

取穴部位:外後頭隆起上際の陥凹部、百会穴の後4寸5分

筋肉:後頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:正中線上、脳戸穴の上1寸5分、百会穴の後3寸

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:正中線上、百会穴の後1寸5分

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:前髪際を入ること5寸、左右の耳尖を結んだ線と正中線の交点

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:大後頭神経、眼窩上神経、耳介側頭神経

血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈、後頭動脈

取穴部位:百会穴の前1寸5分

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:正中線上、前髪際を入ること2寸、百会穴の前3寸

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:正中線上、前髪際を入り1寸、顖会穴の前1寸、百会穴の前4寸

筋肉:帽状腱膜、前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:滑車上神経、眼窩上神経

血管:滑車上動脈、眼窩上動脈

取穴部位:正中線上、前髪際を入り5分、上星穴の前5分、百会穴の前4寸5分

筋肉:帽状腱膜、前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:滑車上神経、眼窩上神経

血管:滑車上動脈、眼窩上動脈

取穴部位:鼻尖(鼻の先)の中央陥凹部

知覚神経:眼神経

血管:顔面動脈、鼻背動脈

取穴部位:人中の中央で、鼻中隔の直下

筋肉:口輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経

血管:上唇動脈

取穴部位:上唇の上端正中にあり、外皮と粘膜の間

筋肉:口輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経

血管:上唇動脈

取穴部位:上歯齦の前面正中、(上唇を反転し)上唇小帯の直下

知覚神経:上顎神経

血管:前上歯槽動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「督脈」の病候

気が少腹から上って心を衝いて痛み、便通不可になる。これを「衝疝」という。

女性の場合には、不妊になり、小便不利、痔、遺尿、ノドの乾きなどを起こす。

脊背部の強直、後弓反張、厥気の上逆などが起こる。

「風邪」が風府穴から上って脳に入ると「脳風」を起こす。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

膂を挟んで項に上り、頭上に散ず。

下って肩甲の左右に当たり、別れて太陽に走り、入りて膂を貫く。

絡脈の病候

邪気により実している時は、脊背部が強直する。

虚しているときは頭部が重く感じられて、頭が揺れるて動く(ような感じがある)

十二経脈+督脈・任脈一覧

東洋医学での治療を受けてみたいけど、どこに行ったらいいの?

どういう先生がそういう治療が上手なんだろう?

という疑問があるかもしれませんね。

東洋医学は「経験(統計)」と「感覚」を重視した医学であり

例えば、メディアによく出ている有名人だからといって、上手かどうかという基準で見た時に

「あ、大したことないやん。」っていう場合も多く存在します。

なのでここでは

  • ● 東洋医学の治療はどこで受けるのがベスト?
  • ● 東洋医学の治療が上手な施術者や院の特徴とは?

ということを、かなり私見を含んだ視点などから解説していきます。

もしあなたが、東洋医学的な治療を受けるために治療院や施術者を探している場合は

この記事に書かれていることを意識してもらうことで

「ハズレを引く」可能性が減るはずなので、ご興味あれば見てみてください。

東洋医学が受けられる場所を探すコツ

そもそも「東洋医学」という言葉は、かなり広い意味合いで使われています。

鍼灸・漢方・アーユルヴェーダ・気功・マッサージ・・・

などなど、たくさんの「治療法」がまとめられた言い方なので、そこには注意が必要です。

どういった治療を受けたいか?で探す

たくさんの治療法をひっくるめて東洋医学と呼んでいるため「どんな治療を受けたらいいの?」と悩むことも多いと思います。

一番良いのは、これら東洋医学の「全ての知識と経験が豊富な施術者のいる院」かなと思いますが、そんなところは普通存在しません。

なぜなら東洋医学は「経験」と「感覚」がモノをいう分野なので、「色んな治療法をかじっただけ」では上達しにくいからです。

つまり「専門院」で「専門的な治療」を受けるのが最適解。ということになってしまうのです。

なので、まずはあなたが、東洋医学を受けたい!という場合

「鍼灸院」「漢方院」「マッサージ(あんま)院」といった看板を掲げている「治療院」を選ぶ必要があるということです。

「〇〇院」という看板の時点でだいたいは専門院だよ

「病院で漢方貰えばいいや」をオススメしない理由

「いや、めんどくさいわ。漢方なら病院でも出してるし、そこで良いや!」

となる気持ちはわかるのですが・・・。それはオススメしません。

決して病院で漢方を出すのがダメ!とか、病院は信用ならん!という話ではありませんが

現状、病院では「専門的」な東洋医学を受けられることはほぼありません。

なぜならほとんどの場合、病院で出している漢方などは「症状だけをみて」処方しているからです。

漢方などは、その処方を決めるときに「専門的な問診」を必要とします。

その問診によってあなたの「体質などを含めた総合的なカラダの状態」を診断して漢方を処方するのです。

  • 東洋医学では専門的な問診が必要
  • その問診などの検査をもとに漢方を処方

もちろん病院によってはこの問診を取り入れて、しっかりした漢方治療を取り入れている所もあります。

ですが「大きい病院」では患者さんが多く、時間が取れないなどの理由で、この問診を採用できないことも多いので

もし東洋医学を受けたい!という場合、こういった病院では「まず受けられない」ということも覚えておいてください。

東洋医学の「専門院」の可能性が高い治療院とは?

「治療院」と呼ばれる場所は色々ありますが、どこが東洋医学の専門院なのかは素人には判断しにくいですよね。

私見も含まれていますが、「専門院」の可能性は以下の表を参考にしてみてください。

東洋医学治療をしている可能性
鍼灸院
漢方院
マッサージ・あんま・指圧院
整体院
漢方を処方する病院
整骨院・接骨院
〇〇リフレ
〇〇セラピー
施設内のマッサージ店

※あくまでも可能性の話であって、整骨院でもバリバリの東洋医学派の施術者がいる院もあります。

なぜ、こう言い切れるのかの1つの根拠として

「資格」というものが関係してきます。

鍼灸院、マッサージ院という看板を出すためには国家資格を取得しなくてはいけなかったり

漢方を専門にしている院などには「漢方専門医(医師免許が必要)」が居ることがほとんどです。

これらは基本的に「東洋医学を学ぶことが前提」であり、その試験に合格している。

という意味では、東洋医学の専門院である可能性が、他に比べ格段に高くなります。

整体も東洋医学の1つだけど、「専門っす!」という整体師はほぼいないかもね

東洋医学的な治療が上手な施術者の特徴5選

東洋医学を受けられる可能性が高い場所についてわかっても、「上手」かどうかは別ですよね。

実際、行ってみたはいいけど、東洋医学的な治療を受けられなかった。という場合もあるでしょう。

じゃあどんな人が「上手」な東洋医学的な治療をしているのか。

どんな施術者に「当たりが多い」か、そのパターンを解説していきます。

※ここからは完全な私見なので参考程度に考えてください

悪く言えばオタク

東洋医学は一般人にとっては、かなり「とっつきにくい」と感じる学問です。

私が見てきた「東洋医学的治療が上手な人」は全てオタクです。

オタクと言っても、フィギュア飾って「グフフ…」みたいな感じの人ではなく

病気や症状を東洋医学的に考えるのは常識でしょ?

って感じの人が多く、もはや「研究家」や「職人」と呼べるようなタイプです。

見た目ではわかりませんが、東洋医学的な話題で話してみて

「水を得た魚」のように語り出すような施術者は、東洋医学的な治療が上手な人が多いです。

繊細な性格

整骨院や整体などは「体育会系」のような施術者が多いですが

鍼灸や漢方などの東洋医学を専門的に行っている施術者は「おとなしい」人が多いです。(偏見ですが)

神経質、肌が弱い、気が弱いみたいな繊細さを持っていたり

いわゆる「陰キャ」みたいな人が多い。という傾向もあります。

しかし、東洋医学は診断において「感覚」も重要になってきます。

ツボの状態や顔・舌などを「五感」を駆使して判断しているので

感覚が鋭いということは診断・治療においてアドバンテージになります。

経験が豊富

「経験」が施術レベルに直結するのが東洋医学の特徴の1つなので

やはり「臨床経験が豊富」な方が、上手な人が多い傾向にあります。

また、施術者自身が「過去に東洋医学で良くなった」のような経験の持ち主だと

東洋医学の素晴らしさを広めたい!みたいな目的で治療に当たっていることも多いです。

ただ、経験値は人数や年数に比例しますが、現場で何年も数だけこなして

「一人ひとりを丁寧に診ていない」タイプも多いので少し注意が必要です。

話を聞くのが上手

東洋医学の場合、施術そのものの技術も大切ですが

「相手の状態」を正確に判断できる「問診力」も大事です。

職人気質な人が多い業界のため「問診力」

つまり、コミュニケーション能力が欠けている場合も多く

相手の「より深い悩み」を解決できてないパターンに陥りがちです。

そもそも治療において「信頼関係」は重要な意味を持つので

性格的な相性も含めて、言いたいことが言えるような関係性を作れる施術者の方が良いでしょう。

芯がブレない

治療において「こういう風に治療してほしい」「ここを揉んでほしい」みたいな

患者さんから治療に関する要望を受けることは意外と多いのが治療院という場所です。

そういう意見を言いやすい環境を作っていること自体は素晴らしいことですが

「患者さんに流される」ような施術者は決して上手とは言えないと思います。

もちろん、そういった要望を踏まえた上で施術方針を組み立ていくものですが

患者さんが望んでいたとしても、その治療が「いらない」場合も、その逆もあります。

そのような場面に出くわした時に、「プロとして」最適と思う治療・治療方針を

納得できるような形で提案できる施術者は、(東洋医学だけでなく)上手と言える可能性が高いです。

まとめ

東洋医学的な治療をしているところや、より良い施術者を探すのは

インターネット上だけでは判断がしづらく、なかなか難しいですが

この記事で挙げた以下のような部分を意識してもらうと、見つけられる可能性が高まります。

  • 鍼灸や漢方などの専門院
  • 東洋医学的治療の経験が豊富
  • あまり目立たないような施術者(偏見)

ここでは「東洋医学」の治療院・施術者にしぼって解説してきましたが

病院や治療院をうまく使い分けて、カラダのお悩みを解決していけると良いですね。

手の厥陰心包経の流注・経穴などのまとめです。

心包経は経穴数が9穴と少ないですが、五臓である「心」を補助、守護する役割があり

精神や全体の陽気などにも関係が深いのでしっかり覚えておく必要があります。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の厥陰心包経

胸中で足少陰腎経の脈気を受けて起こり、心包に属し、横隔膜を下って上脘穴、中脘穴、陰交穴の部で三焦を歴絡する。

その支なるものは、胸を循って腋下に出て、上腕内側の肺経と心経の間を行き、肘関節(曲沢穴)に入る。

前腕内側の中央を行き掌中(労宮穴)に入り、中指の端(中衝穴)に出る。

その支なるものは、掌中より別れて薬指の端(関衝穴)に出て手の少陽三焦経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:乳中穴の外1寸で第4肋間

筋肉:大胸筋、小胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

取穴部位:腋下横紋の前端から、曲沢穴に向かい下2寸

筋肉:上腕二頭筋、烏口腕筋

運動神経:筋皮神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:上腕動脈

取穴部位:肘窩横紋上で、上腕二頭筋腱の尺側

要穴:合水穴

筋肉:上腕二頭筋腱

運動神経:筋皮神経

知覚神経:内側上腕皮神経、内側前腕皮神経

血管:上腕動脈

取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上5寸

要穴:郄穴

筋肉:橈側手根屈筋、浅指屈筋

運動神経:正中神経

知覚神経:内側前腕皮神経、外側前腕皮神経

血管:前骨間動脈

取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上3寸、橈側手根屈筋と長掌筋の間

要穴:経金穴

筋肉:橈側手根屈筋、長掌筋

運動神経:正中神経

知覚神経:内側前腕皮神経、外側前腕皮神経

血管:前骨間動脈

取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上2寸、橈側手根屈筋と長掌筋腱の間

要穴:絡穴

筋肉:橈側手根屈筋腱、長掌筋腱

運動神経:正中神経

知覚神経:内側前腕皮神経、正中神経掌枝

血管:前骨間動脈

取穴部位:手関節前面横紋の中央、橈側手根屈筋腱と長掌筋腱の間

要穴:兪土穴、原穴

筋肉:屈筋支帯、橈側手根屈筋腱、長掌筋腱

運動神経:正中神経

知覚神経:正中神経浅枝

血管:掌側手根動脈網

取穴部位:手掌部にあり、第3指と第4指を屈しその指尖の当たるところの中間

要穴:滎火穴

筋肉:浅指屈筋腱、虫様筋

運動神経:正中神経、尺骨神経

知覚神経:正中神経浅枝

血管:総掌側指動脈

取穴部位:中指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分、中指中央

要穴:井木穴

知覚神経:正中神経浅枝

血管:第2背側中手動脈の枝

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

掌がほてり、前腕や肘が拘急し、腋が腫れる。

ひどい時は胸や脇がつっぱって脹満し、不安や悶々とした気持ちが続いて動悸したり、顔色が赤くなる

目が黄ばむ、突然笑い出したり、笑うと止まらないなどの症状が起こる。

煩心し、心痛し、掌中が熱すのを主治する。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

腕の上二寸のところの両筋の間から出て、経脈に沿って上行し、心包に繋がり心系に連絡する。

絡脈の病候

実すると心痛が起き、虚すると頭や頚の強直・緊張が見られる

「経別」の循行

分かれて淵腋を下って三寸、胸中に入って分かれて三焦に属し、出て喉嚨に循って、耳の後ろに出て、少陽と完骨の下で合流する。これを5合と為す。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

手の中指に起こり、太陰(肺経)の筋と並んで上行し、肘の内側に結し、上腕内側を上り、腋下に結し、下って前後に散じて脇を挟む。

その分かれたものは、腋に入って胸中に散じ、上腕に結す。

経筋の病候

経筋の循行している部位につっぱりや痛みが起きたり、前面及び胸が痛み、息賁する。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行している部位に基づいて

中指、薬指の腹、掌の中央部、上肢の内面(中部)、腋下、側胸部などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

足の厥陰肝経の流注・経穴などのまとめです。

肝経は流注もさることながら、臓腑病症でよく用います。

現代社会では「肝鬱」いわゆるストレスが多く発生するため

ここの経穴や流注も、臨床においても非常に大切です。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の少陽三焦経

足の第1指爪甲根部外側(大敦穴)に起こり、足背を通り中封穴に抵る。

ついで脛骨前面を上り、大腿内側を循って陰部に入り、生殖器を循ったのち下腹に入り期門穴へ上り、胃を挾んで肝に属し、日月穴の部で胆を絡う。

さらに横隔膜を貫いて側胸部に散布し、気管、喉頭の後を循り咽頭に出て、眼球のあたりに達し頭頂に出る。

その支なるものは、眼球のあたりから頬に出て唇を循る。

別の支なるものは、肝から分かれて横隔膜を貫き肺に注ぎ、下行して中焦に至り、手の太陰肺経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:足の第1指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井木穴

知覚神経:深腓骨神経

血管:第1背側中足動脈の枝

取穴部位:第1中足指節関節の前、外側陥凹部

要穴:滎火穴

知覚神経:深腓骨神経

血管:第1背側中足動脈

取穴部位:足背にあり、第1・第2中足骨底間、陥凹部

要穴:兪土穴、原穴

筋肉:第1背側骨間筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:深腓骨神経

血管:第1背側中足動脈

取穴部位:内果前1寸、前脛骨筋腱の内側下際の陥凹部

要穴:経金穴

筋肉:前脛骨筋腱

運動神経:深腓骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:前内果動脈

取穴部位:内果の上5寸、脛骨内側面上の陥凹部

要穴:絡穴

知覚神経:伏在神経

血管:前脛骨動脈の枝

取穴部位:内果の上7寸、脛骨内側面上の陥凹部

要穴:郄穴

知覚神経:伏在神経

血管:前脛骨動脈の枝

取穴部位:膝を伸展し、曲泉穴の直下、脛骨内側顆の下縁

筋肉:薄筋、半腱様筋

運動神経:閉鎖神経、脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:内側下膝動脈

取穴部位:膝を深く屈曲し、膝窩横紋の内端、大腿骨内側裂隙で縫工筋と薄筋の間

要穴:合水穴

筋肉:縫工筋、薄筋

運動神経:大腿神経、閉鎖神経

知覚神経:伏在神経

血管:下行膝動脈

取穴部位:曲泉穴と足五里穴を結ぶ線上で、大腿骨内側上顆の上4寸、縫工筋と薄筋の間

筋肉:縫工筋、薄筋

運動神経:大腿神経、閉鎖神経

知覚神経:閉鎖神経

血管:大腿動脈の枝

取穴部位:大腿内側にあり、気衝穴の外下方3寸、大腿動脈拍動部

筋肉:恥骨筋、長内転筋

運動神経:大腿神経、閉鎖神経

知覚神経:閉鎖神経

血管:大腿動脈

取穴部位:大腿内側にあり、気衝穴の外下方2寸、大腿動脈拍動部

筋肉:恥骨筋、長内転筋

運動神経:大腿神経、閉鎖神経

知覚神経:陰部大腿神経

血管:大腿動脈

取穴部位:曲骨穴の外2寸5分、陰毛の際

禁鍼穴

筋肉:外腹斜筋

運動神経:肋間神経、腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経

知覚神経:腸骨鼠径神経、陰部大腿神経、腸骨下腹神経前皮枝

血管:外陰部動脈、下腹壁動脈の恥骨枝

取穴部位:第11肋骨前端下際

要穴:脾経の募穴、臓会

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第9肋軟骨付着部の下際、乳頭線と肋骨の交叉部

要穴:肝経の募穴

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝および外側皮枝

血管:肋間動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

腰が痛み横になることが出来ない、男性は睾丸が腫大したり、女性は下腹部にしこりが出来る。

ひどくなるとノドが乾き、顔色が抜けて艶がなくなる。

胸満、嘔逆、泄瀉、消化不良、疝気、疝痛、小便失禁・不通を主治する。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

内果の上五寸のところで分かれて足の少陽胆経に向かって走る。

その別は本経に沿って上行し、睾丸部に至り、陰茎に結す。

絡脈の病候

本経が気逆すると、睾丸が腫れ、疝痛が起こる。

実すると勃起したまま収まらなかったり

虚しているときはEDが起きたり、陰部に強いかゆみを生じる。

「経別」の循行

足背部から分かれて出て、上行して毛際に至り、足の少陽と合流し、ともに並行して、上行する。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

足の親指の上から起こり、上行して内くるぶしの前に結し、脛骨内側〜大腿内側にめぐり、陰器に結し、諸筋を絡う。

経筋の病候

足の親指〜膝下までがつっぱったり、痛みが出る。

股や陰部がつったり、EDが起こる。

寒邪に当たると陰器が縮こまり、熱邪に当たると勃起して収まらなくなる。

「皮部」の循行

本経の経脈と絡脈の循行に基づき

足の親指の背部、足背(内側)、下腿前方・中間、大腿内側・中間、鼠径部、脇肋部などに分布している

十二経脈+督脈・任脈一覧

手の少陽三焦経の流注・経穴などのまとめです。

三焦という臓器は存在しませんが、上・中・下をそれぞれまとめているといった意味であり

東洋医学において大切な概念の一つでもあります。

個人的には臓腑病症よりも経筋病症で使うことが多い経絡です。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の少陽三焦経

手の薬指の端(関衝穴)に起こり、手背より前腕背側の中央を上って、肘を貫き肘後(天井穴)に出て上腕後外側を循り肩に上る。

肩井穴で足の少陽胆経と交わり、鎖骨上窩(缺盆穴)に入り、下って膻中穴で左右が交わったのち、散布して心包を絡い、横隔膜を下って三焦に属する。

その支なるものは、膻中穴から鎖骨上窩(缺盆穴)に出て、項を上って耳の後(翳風穴)に達し、

一つは耳の上(角孫穴)から額角に出て内眥から頬に行き、

別の支なるものは、翳風穴から耳中に入り耳前に出て、頬を経て外眼角のあたりに終わり、足の少陽胆経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:薬指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井金穴

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:第4背側中手動脈の枝

取穴部位:手背、第4中手指節関節の下、尺側

要穴:滎水穴

筋肉:第4背側骨間筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:第4背側中手動脈の枝

取穴部位:手背、第4中手指節関節の上、尺側

要穴:兪木穴

筋肉:第4背側骨間筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:第4背側中手動脈

取穴部位:手関節後面横紋のほぼ中央にあり、手根骨との間の陥凹部。

要穴:原穴

筋肉:伸筋支帯、総指伸筋腱、小指伸筋腱

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経

血管:背側手根動脈網、後骨間動脈

取穴部位:陽池穴の上2寸、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間

要穴:絡穴

筋肉:総指伸筋腱、小指伸筋腱

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経

血管:後骨間動脈

取穴部位:陽池穴の上3寸、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間

要穴:経火穴

筋肉:総指伸筋、小指伸筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経

血管:後骨間動脈

取穴部位:支溝穴の尺側1寸で、小指伸筋と尺側手根伸筋の間

要穴:郄穴

筋肉:尺側手根伸筋、小指伸筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経、内側前腕皮神経

血管:後骨間動脈

取穴部位:陽池穴の上4寸、総指伸筋と小指伸筋の間

禁鍼穴

筋肉:総指伸筋、小指伸筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経

血管:後骨間動脈

取穴部位:陽池穴の上5寸、総指伸筋と小指伸筋の間

筋肉:総指伸筋、小指伸筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後前腕皮神経

血管:後骨間動脈

取穴部位:肘頭から肩髎穴に向かい上1寸、肘関節を屈曲して取る

要穴:合土穴

筋肉:上腕三頭筋腱

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後上腕皮神経

血管:肘関節動脈網

取穴部位:肘頭から肩髎穴に向かい上2寸

筋肉:上腕三頭筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後上腕皮神経

血管:中側副動脈

取穴部位:臑会穴と清冷淵穴の中央、上腕後面の中央、肘頭と肩峰の間

筋肉:上腕三頭筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:後上腕皮神経

血管:中側副動脈

取穴部位:肩髎穴から肘頭に向かい下3寸

筋肉:三角筋、上腕三頭筋

運動神経:腋窩神経、橈骨神経

知覚神経:外側上腕皮神経

血管:上腕深動脈

取穴部位:肩峰外端の後下際、上肢を水平にあげ、肩関節部の前後に現われる後ろの凹みに取る。

筋肉:三角筋

運動神経:腋窩神経

知覚神経:鎖骨上神経

血管:後上腕回旋動脈

取穴部位:肩甲骨上角の外上方で、肩井穴と曲垣穴の中間

筋肉:僧帽筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経:鎖骨上神経

血管:頚横動脈、肩甲上動脈

取穴部位:乳様突起の後下方で、胸鎖乳突筋の後縁

禁灸穴

筋肉:胸鎖乳突筋、頭板状筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝

知覚神経:小後頭神経

血管:浅頚動脈

取穴部位:耳垂の後方で、乳様突起と下顎枝の間、陥凹部

筋肉:顎二腹筋後腹

運動神経:顔面神経

知覚神経:大耳介神経

血管:後耳介動脈

取穴部位:角孫穴と翳風穴の間を3等分し、下から1/3のところ。乳様突起の前、陥凹部

筋肉:後耳介筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:大耳介神経

血管:後耳介動脈

取穴部位:角孫穴と瘈脈穴の中間、陥凹部、角孫穴から瘈脈穴に向かい下1/3

禁鍼穴

知覚神経:大耳介神経

血管:後耳介動脈

取穴部位:耳を前に折り、その上角に当たるところで耳上髪際

禁鍼穴

筋肉:上耳介筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:耳珠の前上方で珠上結節の前、陥凹部、浅側頭動脈拍動部

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:頬骨弓後端の上際で、浅側頭動脈拍動部

筋肉:前耳介筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:眉弓外端の陥凹部

禁灸穴

筋肉:眼輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:頬骨神経(上顎神経の枝)

血管:浅側頭動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

耳鳴り・難聴が起こり、ノドが腫れたり、痛む。

汗が出る(自汗)、目の鋭眦が痛む、頬が痛んだり、顔面神経痛のような症状が起こる。

耳の後ろ、肩〜肘にかけての上肢外側が痛み、手の薬指が麻痺したような感覚になる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

外関の上二寸のところから別れ出て、手の厥陰心包経と連絡する。

別に分かれたものは、前腕外側を経由しながら胸中に注ぎ、心主に合流する。

絡脈の病候

実すると肘が痙攣・拘急する。虚する時は肘の曲げ伸ばしが出来なくなる。

「経別」の循行

本経脈の頭部から話kれて、下降して缼盆に入り、さらに下降して上・中・下の三焦に走り、胸中に散ずる。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

手の薬指に起こり、腕(の背面)に結し、臂に循って上り、肘に結し、上って臑の外廉をめぐって肩に上り、頚を経由し、手の太陽に合流する。

その分かれるものは、頬に連絡し、中に入り舌本に繋がる。

別に分かれるものは頬の上部に上行し、耳前に循って、目の外眦に属し、上って頷に乗じて角に結す。

経筋の病候

循行部位がつっぱったり、拘急・痙攣が起こり、舌が巻きついて上手く喋れないような感覚になる。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

手の薬指・小指の背面、手背部〜上肢背面(中間部)、肩甲骨周囲、頚の外後方、耳の後ろと耳の上・前などの部位に分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

足の少陰腎経の流注・経穴などのまとめです。

腎経の異常からくる症状は、臨床上見ることが非常に多く、 経絡治療には欠かせない部分がこの「腎経」です。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

足の少陰腎経

足の第5指外側より脈気を受け、足底の湧泉穴を通って足の内果の後を循り、太谿穴より別れて踵の中に入り、

下腿内側を上り、膝窩の内側(陰谷穴)に出て大腿内側を上り、脊を貫いて長強穴に会し、前に出て盲兪穴まで上り、

腎に属し膀胱を絡う。その直行するものは、腎より上って、肝、横隔膜を貫いて肺に入り、喉嚨を循って舌本を挾む。

その支なるものは、肺を出て心を絡い胸中に注ぎ、手の厥陰心包経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:足底中央の前方陥中で、足指を屈すると最も陥凹する部

要穴:井木穴

筋肉:足底腱膜、短趾屈筋

運動神経:内側足底神経

知覚神経:内側足底神経

血管:足底動脈弓の枝

取穴部位:内果の前下方、舟状骨粗面の直下

要穴:滎火穴

筋肉:下伸筋支帯、母趾外転筋、後脛骨筋腱

運動神経:内側足底神経、脛骨神経

知覚神経:内側足底神経

血管:内側足底動脈

取穴部位:内果の最も尖ったところの高さで、内果とアキレス腱の間陥凹部、内果の後5分、後脛骨動脈拍動部

要穴:兪土穴、原穴

筋肉:アキレス腱、後脛骨筋腱、長趾屈筋腱

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:太谿穴の下5分で踵骨上際、アキレス腱の前陥凹部

要穴:絡穴

筋肉:アキレス腱、長趾屈筋腱

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:太谿穴の下1寸で、踵骨隆起の前、陥凹部、踵骨内側縁陥凹部

要穴:郄穴

知覚神経:伏在神経、内側踵骨枝(脛骨神経の枝)

血管:後脛骨動脈

取穴部位:内果の直下1寸

筋肉:後脛骨筋腱、長趾屈筋腱

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:太谿穴の上2寸で、アキレス腱の前

要穴:経金穴

筋肉:アキレス腱、長母趾屈筋、長趾屈筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:復溜穴の前方、復溜穴と脛骨後縁の間

筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:太谿穴の上5寸で、腓腹筋とヒラメ筋の間、膝をあげて膝を屈すると、腓腹筋とヒラメ筋が浮き出る

筋肉:腓腹筋、ヒラメ筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:膝を少し屈曲し、膝窩横紋の内端で半腱様筋腱と半膜様筋腱の間

要穴:合水穴

筋肉:半腱様筋腱、半膜様筋腱

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:膝関節動脈網

取穴部位:曲骨穴の外5分、肓兪穴の下5寸、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方5分

禁鍼穴

筋肉:錐体筋、腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:中極穴の外5分、肓兪穴の下4寸、神闕穴の高さより下4寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:関元穴の外5分、肓兪穴の下3寸、神闕穴の高さより下3寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:石門穴の外5分、肓兪穴の下2寸、神闕穴の高さより下2寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:陰交穴の外5分、肓兪穴の下1寸、神闕穴の高さより下1寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:臍の外5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

取穴部位:へその上2寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈

取穴部位:へその上3寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈

取穴部位:へその上4寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:へその上5寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:へその上6寸で正中線から外方5分

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:肋間動脈、上腹壁動脈

取穴部位:中庭穴の外2寸、第5肋間

筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

取穴部位:膻中穴の外2寸、第4肋間

筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

取穴部位:玉堂穴の外2寸、第3肋間

筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

取穴部位:紫宮穴の外2寸、第2肋間

筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

取穴部位:華蓋穴の外2寸、第1肋間

筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

取穴部位:璇璣穴の外2寸、鎖骨の下際

筋肉:大胸筋、鎖骨下筋

運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、鎖骨下筋神経

知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝

血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

お腹は空くが食欲がない(食べたくない)、顔がどす黒くなる、咳をすると痰に血が混じる、ハッハッと声を出して喘ぐ

目の焦点が合わない、心が不安定になり、常に満たされないような感覚になる。

本経の気が不足するとよく恐怖を感じるようになり、いつも誰かに追われているかのような感じになる。

さらに循行部位や背骨などに厥冷などの気血障害が起こるようになる。

口の中が熱くなり、舌が乾き、上気してノドが腫れたり、乾燥して痛む。

煩心、心痛、黄疸、便通障害(主に下痢)、背部〜大腿内側後縁が痛み、筋肉に力が入らなくなり、

厥冷し、すぐ横になって休みたがる、足がほてる。などの症状が起こる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

内くるぶしの後方から踵周囲をめぐって、分かれて足太陽に走る。

その別なるものは、経に並んで上行して心包の下に走り、外は腰背部を貫く。

絡脈の病候

気逆すると心煩して、胸悶が起こり、実すると尿閉、虚すると腰痛が起こる。

「経別」の循行

委中穴のあたりで分かれ膀胱経と合流し、上って腎に至り、十四椎にあたり、出て帯脈に属す。

直行するものは舌根部にめぐり、また項に出て、膀胱経と合流する。これを1合と為す。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

足の小指の下から起こり、膀胱経の筋と並んで、斜めに内くるぶしの下に走り、踵に結し

膀胱経の金と並んで陰部に循って上り、陰器に結し、脊内に循って膂を挟んで、上って項に至り、後頭骨に結し、膀胱経の筋と合流する。

経筋の病候

足の裏(足底)がひきつって痛む、循行部位がひきつったり、つっぱったりして痛む。

病がここにあると、癇証、痙攣、強直などの症状が起こる。

また病が背中側にあると、筋肉が拘急してカラダを前に倒すことが出来なくなり、腹側にあると反らすことが出来なくなる。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

足底、舟状骨粗面、内果下方、下腿〜大腿内後方、会陰部、恥骨下縁、胸腹部の正中線の両わきに分布する。

十二経脈+督脈・任脈一覧

足の少陽胆経の流注・経穴などのまとめです。

胆経も経穴数が44と多めで覚えるのが大変ですよね。

しかし、カラダの「側面」を走る経絡であり、胆経の経穴はカラダ側面の病症にもよく用いられます。

流注も複雑ですがしっかり覚えることで治療レベルが格段に上がります。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

足の少陽胆経

外眼角(瞳子髎穴)に起こり、上って側頭部に抵り、耳の後に下り、頚を循ったのち、肩に上る。

大椎穴で左右が交わり、肩を循ったのち缺盆穴に入る。

その支なるものは耳後より耳中に入り、耳前に出て目じりに至る。

その支なるものは外眼角より別れて大迎穴に下り、頬に上り、手の少陽三焦経に合し、下って下顎角へ行き、ついで缺盆穴の先のものと合する。

缺盆穴から胸中に下り、横隔膜を貫いて肝を絡い胆に属する。

その直なるものは肩から側胸部、季肋部を循り、別支は胆に属したのち脇を循り、鼠径部の気衝穴に入り、ともに股関節のあたりに入り合する。

股関節のあたりから大腿および下腿の外側を下り、足の第4指の末端に終わる。その支なるものは足背から分かれて母指に行き、足の厥陰肝経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:外眼角の外5分

筋肉:眼輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経

血管:頬骨眼窩動脈

取穴部位:耳珠の前下方で、口を開ければ陥凹のできるところ

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:頬骨弓中央の上際

禁鍼穴

筋肉:側頭筋

運動神経:三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:頬骨眼窩動脈

取穴部位:頭維穴と懸釐穴を結ぶ線上で、頭維穴の下1寸

筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈前頭枝

取穴部位:頭維穴と懸釐穴を結ぶ線上で、頭維穴の下2寸、コメカミのほぼ中央

筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈前頭枝

取穴部位:頭維穴の下3寸で、側頭下髪際と前兌髪際との接点

筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈前頭枝

取穴部位:角孫穴と和髎穴の中間

筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:角孫穴の上1寸5分

筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:耳介側頭神経、小後頭神経

血管:浅側頭動脈の枝

取穴部位:耳後髪際の上2寸の部から前3分

筋肉:上耳介筋、側頭筋

運動神経:顔面神経、三叉神経

知覚神経:小後頭神経

血管:浅側頭動脈

取穴部位:耳後髪際の上1寸

筋肉:側頭筋

運動神経:三叉神経

知覚神経:小後頭神経

血管:後耳介動脈

取穴部位:浮白穴と完骨穴のほぼ中央で、乳様突起基底部の後、陥凹部

筋肉:後頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:小後頭神経

血管:後耳介動脈

取穴部位:乳様突起中央の後方で、髪際を4分入ったところの陥凹部

筋肉:胸鎖乳突筋、頭板状筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝

知覚神経:小後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:神庭穴と頭維穴を結ぶ線上で、頭維穴の内方1寸5分、神庭穴の外方3寸

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:眉弓中央の上1寸

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:瞳孔の直上で、神庭穴と頭維穴を結ぶ線上との交点、神庭穴の外方2寸2分5厘

禁灸穴

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:頭臨泣穴の後1寸

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:頭臨泣穴の後2寸、目窓穴の後1寸

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈、後頭動脈

取穴部位:頭臨泣穴の後3寸5分、正営穴の後1寸5分

禁鍼穴

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:頭臨泣穴の後5寸、承霊穴の後1寸5分で、脳戸穴の外方2寸

筋肉:後頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:乳様突起下端と瘂門穴との中間で、後髪際陥凹部

筋肉:頭板状筋、頭半棘筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:頚神経後枝

血管:後頭動脈

取穴部位:肩髃穴と大椎穴を結ぶ線のほぼ中間で、乳頭線上

禁鍼穴

筋肉:僧帽筋

運動神経:副神経、頚神経叢後枝

知覚神経:鎖骨上神経

血管:頚横動脈

取穴部位:腋窩中央の下方3寸で、中腋窩線上の肋間、正中線より外方8寸

禁灸穴

筋肉:前鋸筋

運動神経:長胸神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:外側胸動脈、胸背動脈

取穴部位:淵腋穴より乳頭に向かい1寸、正中線より外方7寸

筋肉:前鋸筋

運動神経:長胸神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:外側胸動脈、胸背動脈

取穴部位:期門穴の直下5分

要穴:胆経の募穴

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝、肋間神経外側皮枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第12肋骨前端下際

要穴:腎経の募穴

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:肋間動脈

取穴部位:章門穴の下1寸8分で、臍と同じ高さの水平線上

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝

血管:肋間動脈

取穴部位:帯脈穴の内下方3寸、上前腸骨棘の内側

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経

知覚神経:腸骨下腹神経

血管:浅腸骨回旋動脈

取穴部位:五枢穴の内下方5分

筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経

知覚神経:腸骨下腹神経

血管:浅腸骨回旋動脈

取穴部位:維道穴から環跳穴に向かい下3寸、上前腸骨棘と大転子の中間

筋肉:中殿筋、大腿筋膜張筋

運動神経:上殿神経

知覚神経:外側大腿皮神経、腸骨下腹神経外側皮枝

血管:外側大腿回旋動脈

取穴部位:側臥して股関節を深く屈し、股関節横紋の外端、大転子の前上方陥凹部

筋肉:中殿筋、大腿筋膜張筋

運動神経:上殿神経

知覚神経:上殿皮神経

血管:上殿動脈

取穴部位:膝の上7寸、直立して手掌を大腿外側に当て中指尖端の下際。腸脛靭帯と大腿二頭筋の間

筋肉:外側広筋、大腿二頭筋、腸脛靭帯

運動神経:大腿神経、坐骨神経

知覚神経:外側大腿皮神経

血管:外側大腿回旋動脈下行枝

取穴部位:大腿骨外側上顆の上5寸で、腸脛靭帯と大腿二頭筋の間

筋肉:腸脛靭帯、大腿二頭筋腱

運動神経:坐骨神経

知覚神経:外側大腿皮神経

血管:外側大腿回旋動脈

取穴部位:陽陵泉穴の上3寸で、大腿骨外側上顆の上際で、腸脛靭帯と大腿二頭筋腱の間

禁灸穴

筋肉:腸脛靭帯、大腿二頭筋腱

運動神経:坐骨神経

知覚神経:外側大腿皮神経

血管:外側上膝動脈

取穴部位:膝をたてて腓骨頭の前下際

要穴:合土穴、筋会、足の太陽膀胱経の下合穴

筋肉:長腓骨筋

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:外側下膝動脈、後脛骨動脈の腓骨回旋枝

取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上7寸

筋肉:長腓骨筋

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:前脛骨動脈

取穴部位:外果の上7寸、陽交穴の後方で長腓骨筋とヒラメ筋の間

要穴:郄穴

筋肉:長腓骨筋、ヒラメ筋

運動神経:浅腓骨神経、脛骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:前脛骨動脈

取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上5寸

要穴:絡穴

筋肉:長腓骨筋

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:前脛骨動脈

取穴部位:外果の上4寸の部より前3分

要穴:経火穴

筋肉:短腓骨筋

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

血管:前脛骨動脈

取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上3寸

要穴:髄会

筋肉:短腓骨筋

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

血管:前脛骨動脈

取穴部位:外果の前下方、足部を外転背屈し、最も陥凹するところ

要穴:原穴

筋肉:下伸筋支帯

知覚神経:浅腓骨神経

血管:前外果動脈、外側足根動脈

取穴部位:第4・第5中足骨底間の陥凹部

要穴:兪木穴

筋肉:第4背側骨間筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第4背側中足動脈

取穴部位:第4中足指節関節の後、外側陥凹部

筋肉:第4背側骨間筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第4背側中足動脈

取穴部位:第4中足指節関節の前、外側陥凹部

要穴:滎水穴

筋肉:第4背側骨間筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第4背側中足動脈

取穴部位:足の第4指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井金穴

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第4背側中足動脈の枝

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

口が苦く感じられる、よくため息をつく、心胸部や脇・脇腹のあたりが痛み寝返りが出来ない。

本経の異常が強くなると、顔が土色になり、カラダにも光沢がなくなり、足の外側がつったり、熱を持ったりする。

頭痛、こめかみの痛み、目の奥などが痛み、缼盆の中が腫れたり痛む。

脇の下が腫れ、冷や汗が出て、寒さで震えたり、瘧、循行部位が厥冷し痛んだり、薬指が麻痺したようになる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

外果の上方五寸で分かれて厥陰に走る。

その別の枝は下って足背に至る。

絡脈の病候

邪気などにより実していると、足背部が厥冷する。

虚しているときは、下肢に力が入らず麻痺したようになって、座っても立つことが出来ない。

「経別」の循行

経別は、大腿外側の部位で分かれ出て、陰部(毛際)に入って、足厥陰に合する。

分かれるものは季肋の間に入り、胸の裏に循って胆に属し、

散じて上って肝に至り、心を貫き、ノドを挟んで、下顎を経由し、顔で散じて目系に繋がり、目の外眦で本経脈と合流する。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

足の第4指(薬指)から起こり、上に向かって外果に結し、下腿外側に沿って上行し、膝の外側に結す。

腓骨部から分かれたものは、上に向かい大腿外側に至って、前は伏兎の上に結し、後ろは尻(尾骶骨)に結す。

直行するものは、上って脇腹・季肋部を経て、脇の前にめぐって、側胸部・乳部を経由し、缼盆に結す。

直行するものは上って脇に出て、缼盆を貫き、太陽膀胱経の前に出て、耳の後ろ、こめかみ、反対側のアゴを経由して鼻の傍らに結す。

その分かれたものは、目の外眦に結し、「外維」となる。

経筋の病候

足の薬指がつっぱって拘急・痙攣したり、膝の外側までの筋肉が引きつったりして、膝の曲げ伸ばしが出来なくなる。

膝裏の筋肉が硬くなって、前側は大腿前面、後ろは尻に引かれるように痛み、季肋部に乗り上がるような感じがする。

缼盆・胸を上方に引き上げられたような感じがして、頚の筋肉が硬く、引きつったようになる。

本経筋は下顎の部分で左右の循行が交差するため、例えば左側の側頭部などの経筋を損傷すると右足に麻痺などが起こる。

「皮部」の循行

本経の経脈・絡脈の循行している部分に基づいて、

足の薬指の背面、足背の外側、外くるぶし前面、大腿・下肢外側、脇肋部、腋前部、側頚・側頭部などに分布する

十二経脈+督脈・任脈一覧

足の太陽膀胱経の流注・経穴などのまとめです。

膀胱経はツボの数が67穴と多くて、覚えるのが大変ですよね。

私は学生当時ここが一番苦労した覚えがあります。

ですが臨床上、背部兪穴や下肢後面のツボが診断として非常に有用であったり

循行上の異変が見られやすい経絡の1つなのでしっかり覚えておきたいところです。

※基本的には私個人や学生の備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

足の太陽膀胱経

内眼角(睛明穴)に起こり、額に上り百会穴で左右が交わる。その支なるものは百会穴より耳の上角に至る。

直行するものは、百会穴より頭蓋内に入り脳を絡い、還り出て項に下り、肩を循り、脊柱を挟んで腰中に抵り腎を絡い膀胱に属する。

その支なるものは、腰中を下って脊を挾み、臀を貫き膕中(委中穴)に入る。

その支なるものは、肩から左右に別れ、背の最も外側を通り、臀部の外側および大腿外側を通って委中穴において先の支別と合する

ついで委中穴から下腿後側を通り外果の後に出て足の外側を循り、足の第5指外側(至陰穴)に終わり、足の少陰腎経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:内眼角の内上方0.1寸、鼻根との間

禁灸穴

筋肉:内側眼瞼靭帯

知覚神経:眼神経

血管:眼角動脈

取穴部位:眉毛の内端陥凹部

禁灸穴

筋肉:眼輪筋、前頭筋、皺眉筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼神経

血管:滑車上動脈

取穴部位:眉毛の内端の上方、神庭穴と曲差穴の間で、攢竹から直上する線と交わるところ

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:神庭穴と頭維穴を結ぶ線上で、神庭穴の外1寸5分、神庭穴と頭維穴の間を3等分し、内3分の1の場所

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈、滑車上動脈

取穴部位:曲差穴の後5分、上星穴の外1寸5分

筋肉:前頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈

取穴部位:曲差穴の後2寸、五処穴の後1寸5分

禁灸穴

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈

取穴部位:曲差穴の後3寸5分、承光穴の後1寸5分

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:眼窩上神経

血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈

取穴部位:曲差穴の後5寸、通天穴の後1寸5分

禁鍼穴

筋肉:帽状腱膜

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈、浅側頭動脈

取穴部位:絡却穴の後1寸5分、脳戸穴の外1寸3分

禁鍼穴

筋肉:後頭筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:瘂門穴の外、1寸3分

筋肉:僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝

知覚神経:大後頭神経

血管:後頭動脈

取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外1寸5分、

要穴:骨会

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

取穴部位:第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分

筋肉:僧帽筋、菱形筋

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間(身柱穴)の外1寸5分

要穴:肺経の兪穴

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

取穴部位:第4・第5胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:心包経の兪穴

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:心経の兪穴

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間の外1寸5分

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈背枝

取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:血会

筋肉:僧帽筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:肝経の兪穴

筋肉:僧帽筋、広背筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:胆経の兪穴

筋肉:広背筋、腰背腱膜

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間の外1寸5分

要穴:脾経の兪穴

筋肉:広背筋、腰背腱膜

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第12胸椎・第1腰椎棘突起間の外1寸5分

要穴:胃経の兪穴

筋肉:広背筋、腰背腱膜

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第1・第2腰椎棘突起間の外1寸5分

要穴:三焦経の兪穴

筋肉:広背筋、腰背腱膜

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈

取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間の外1寸5分

要穴:腎経の兪穴

筋肉:腰背腱膜

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈

取穴部位:第3・第4腰椎棘突起間の外1寸5分

筋肉:腰背腱膜

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈背枝

取穴部位:第4・第5腰椎棘突起間の外1寸5分

要穴:大腸経の兪穴

筋肉:腰背腱膜

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈

取穴部位:第5腰椎棘突起と正中仙骨稜第1仙椎棘突起間の外1寸5分

筋肉:仙棘筋、腰背腱膜

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈背枝

取穴部位:正中仙骨稜第1仙椎棘突起部の下外方1寸5分

要穴:小腸経の兪穴

筋肉:腰背腱膜

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:正中仙骨稜第2仙椎棘突起部の下外方1寸5分

要穴:膀胱経の兪穴

筋肉:大殿筋、仙棘筋

運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:正中仙骨稜第3仙椎棘突起部の下外方1寸5分

筋肉:大殿筋、仙棘筋

運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:正中仙骨稜第4仙椎棘突起部の下外方1寸5分、仙骨裂孔の外1寸5分

禁灸穴

筋肉:大殿筋、仙棘筋

運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:第1後仙骨孔部

筋肉:仙棘筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:第2後仙骨孔部、上後腸骨棘の高さで取穴

筋肉:仙棘筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:第3後仙骨孔部

筋肉:仙棘筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:第4後仙骨孔部

筋肉:仙棘筋

運動神経:脊髄神経後枝

知覚神経:中殿皮神経

血管:外側仙骨動脈

取穴部位:尾骨下端の外5分、長強穴と同じ高さ

筋肉:大殿筋

運動神経:下殿神経

知覚神経:会陰神経(陰部神経の枝)

血管:下直腸動脈

取穴部位:殿溝の中央

禁灸穴

筋肉:大殿筋、半腱様筋、大腿二頭筋

運動神経:下殿神経、坐骨神経

知覚神経:後大腿皮神経、下殿皮神経(坐骨神経幹が深部を走る)

血管:下殿動脈

取穴部位:後大腿部のほぼ中央、承扶穴と委中穴を結ぶ線のほぼ中央

禁灸穴

筋肉:大腿二頭筋、半腱様筋

運動神経:坐骨神経

知覚神経:後大腿皮神経(坐骨神経幹が深部を走る)

血管:貫通動脈

取穴部位:委陽穴の上1寸、大腿二頭筋の内縁

筋肉:大腿二頭筋

運動神経:坐骨神経

知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)

血管:外側上膝動脈

取穴部位:膝窩横紋の外端、大腿二頭筋の内縁

要穴:手の少陽三焦経の下合穴

筋肉:大腿二頭筋、腓腹筋外側頭

知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)

血管:外側上膝動脈

取穴部位:膝窩横紋の中央

要穴:合土穴、四総穴、足の太陽膀胱経の下合穴

筋肉:膝窩筋、足底筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)

血管:膝窩動脈

取穴部位:第2・第3胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第4・第5胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:僧帽筋、菱形筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:菱形筋

運動神経:肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第12胸椎・第1腰椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:肋間動脈

取穴部位:第1・第2腰椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈

取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間の外3寸

筋肉:広背筋

運動神経:胸背神経

知覚神経:腰神経後枝

血管:腰動脈

取穴部位:正中仙骨稜第2仙椎棘突起部の下外方3寸

筋肉:大殿筋、中殿筋

運動神経:下殿神経、上殿神経

知覚神経:中殿皮神経、上殿皮神経

血管:上殿動脈

取穴部位:正中仙骨稜第3仙椎棘突起部の下外方3寸

筋肉:大殿筋、中殿筋

運動神経:下殿神経、上殿神経

知覚神経:中殿皮神経、上殿皮神経

血管:上殿動脈

取穴部位:委中穴の直下3寸(委中穴の直下2寸の説もある)、合陽穴から承山穴までは、深部を脛骨神経が走り、後脛骨動脈が通る

筋肉:腓腹筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:内側腓腹皮神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:委中穴の下5寸、腓腹筋の最もふくらんだところの中央で、内側頭と外側頭の筋溝、委中穴のほぼ5寸に当たる

禁鍼穴

筋肉:腓腹筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:内側腓腹皮神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:委中穴の下8寸、腓腹筋内側頭と外側頭の筋溝下端、アキレス腱の上方から腓腹筋の間を圧上して、指の止まるところに取る

筋肉:腓腹筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:内側腓腹皮神経

血管:後脛骨動脈

取穴部位:崑崙穴の直上7寸、腓腹筋下垂部の外縁、腓腹筋とヒラメ筋との間

要穴:絡穴

筋肉:腓腹筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:腓骨動脈

取穴部位:崑崙穴の直上3寸、アキレス腱の外縁

筋肉:ヒラメ筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:腓骨動脈

取穴部位:外果で最も尖ったところの高さで、外果とアキレス腱の間、陥凹部

要穴:経火穴

筋肉:アキレス腱、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱

運動神経:脛骨神経、浅腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:腓骨動脈

取穴部位:崑崙穴の直下、踵骨外側面の陥凹部

筋肉:下伸筋支帯

知覚神経:外側踵骨枝(腓腹神経の枝)

血管:腓骨動脈

取穴部位:外果直下5分、長・短腓骨筋腱の下

禁灸穴

筋肉:下伸筋支帯、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外果動脈網

取穴部位:申脈穴の前下方、踵立方関節の外側陥凹部

要穴:郄穴

筋肉:長腓骨筋腱、短腓骨筋腱

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外果動脈網

取穴部位:第5中足骨後端の隆起の後の陥凹部、表裏の肌目陥凹部

要穴:原穴

筋肉:短腓骨筋腱

運動神経:浅腓骨神経

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外側足底動脈の枝

取穴部位:第5中足指節関節の後、外側陥凹部

要穴:兪木穴

筋肉:小趾外転筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外側足底動脈の枝

取穴部位:第5中足指節関節の前、外側陥凹部

要穴:滎水穴

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外側足底動脈の枝

取穴部位:足の第5指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井金穴

知覚神経:外側足背皮神経

血管:外側足底動脈の枝

wikipediaより一部引用。経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

特に後頭部のあたりの頭痛、目が抜けるように痛む、項のあたりが引き抜かれるかのような緊張と痛み、腰背部が折れるように痛む、

正座などの大腿を曲げることが出来ない、膝裏が硬くなり、下腿のあたりが裂けるように痛み、外くるぶしのあたりまで冷えや痛みが起こる。

痔、瘧、狂、癲疾、頭部〜項にかけての痛み、目の黄疸、流涙、鼻詰まり、鼻血、背部〜腰・臀部・大腿・下腿後面・足の小指などの

循行部位の疼痛などを起こし、それを主治することが出来る。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

果を去ること七寸、別れて少陰に走る

絡脈の病候

邪気などにより実している時は、鼻が詰まり息苦しくなったり、背部〜頭にかけての疼痛が起こる。

虚しているときは、鼻血・鼻水が出る。

「経別」の循行

足の太陽経別は、膕窩部(委中)から別れて

一つは仙骨の下五寸のところから別れて肛門に入り、膀胱に属し、散じて腎に至り、脊柱の横を通って上行し心に散ずる。

もう一つは、直行して脊柱の横を上行して項部に至り、本経脈に合流する。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

足の太陽経筋は、足の小指から起こり、上行して外果に結し、斜めに上行して膝に結す。

その下部の一枝は、足の外側に沿って踵に結し、上行して膝の裏側(委中部)に結す。

その分枝は下腿外側(腓腹筋外側)に結し、上行して膝裏に至り別の一枝と合流して、臀部、脊柱の横を上行して後項部に出る。

ここから分かれるものは舌根部に結す。

直行するものは後頭骨に結し、頭に上り、顔を下り、鼻に結す。

そこから分かれた枝が「目の上網」を形成して、下って鼻の傍に結す。

脊を上行するところから分かれた枝は脇の外後方から肩髃に結す。

さらにそこから分かれたものは腋下に入り、上って缼盆に出て、上って完骨に結す。

缼盆から分かれた枝は斜めに上って鼻の傍に出る。

経筋の病候

足の小指がつっぱり、踵が腫れて痛み、膝裏の拘急、背部を反るように筋肉が緊張する、頚〜後頭部にかけての筋緊張、

肩が挙がらない、腋下部がつっぱって、缼盆部がひねられるような痛みが起こり、体を左右に動かすことができない。などの症状が起こる。

「皮部」の循行

足の膀胱経の経脈と絡脈の循行している部分に分布している。

足の小指の背面、足背の外側、外くるぶし、踵、下腿〜大腿後面、臀部、腰部、背部、頭項部、内眼角など

十二経脈+督脈・任脈一覧

手の太陽小腸経の流注・経穴などのまとめです。

小腸は食べたものを吸収し、それを気や血といったものに変える役割を持っています。

小腸経に反応がある場合、それは生活習慣に問題あり。の可能性も高いです。

また臨床でよく見られる寝違えや五十肩などはこの経絡とも大きく関係します。

※基本的には私個人が備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の太陽小腸経

小指末端(少沢穴)に起こり、手の尺側(前谷穴、後谿穴)を循り、手関節を経て前腕尺側を上行して肘関節(小海穴)に至り、

上腕後内側より肩の後から肩甲を循り大椎穴で左右が交わる。

ついで缺盆穴に入り心を絡い、横隔膜を下り、胃に抵り、小腸に属す。

その支なるものは缺盆穴から別れて頚を循り、頬に上り外眼角(瞳子髎)から耳中に入る。

またその支なるものは、頬から別れて鼻から内眼角(睛明穴)に行き、足の太陽膀胱経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:小指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井金穴

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝

取穴部位:手を握り第5中手指節関節の下、尺側の陥凹部

要穴:滎水穴

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝

取穴部位:第5中手指節関節の上、尺側の陥凹部、手を握ってできる横紋の端

要穴:兪木穴

筋肉:小指外転筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝

取穴部位:手背尺側にあり、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部

要穴:原穴

筋肉:小指外転筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝

取穴部位:手関節後面にあり、尺骨茎状突起の前下際の陥凹部

要穴:経火穴

筋肉:伸筋支帯、尺側手根伸筋腱

運動神経:橈骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)

取穴部位:陽谷穴の上1寸、尺骨茎状突起の隆起中央の割れ目、手掌を胸にあて尺側頭の橈側縁の陥凹部、尺骨茎状突起と尺側手根伸筋の間

要穴:郄穴

筋肉:尺側手根伸筋腱

運動神経:橈骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:背側手根枝(尺骨動脈)

取穴部位:手を胸に当てて陽谷から小海に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央

要穴:絡穴

筋肉:尺側手根伸筋、尺側手根屈筋

運動神経:橈骨神経、尺骨神経

知覚神経:内側前腕皮神経

血管:尺骨動脈の枝、後骨間動脈の枝

取穴部位:上腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る、尺骨神経溝

要穴:合土穴

筋肉:尺側手根屈筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:内側前腕皮神経

血管:尺側反回動脈、尺側側副動脈

取穴部位:上腕を腋につけた時、腋窩横紋の後端から上1寸

禁灸穴

筋肉:小円筋、大円筋、三角筋

運動神経:腋窩神経、肩甲下神経

知覚神経:上外側上腕皮神経

血管:後上腕回旋動脈、肩甲上動脈、肩甲回旋動脈

取穴部位:腋窩横紋後端の上方で、肩甲棘外端の下際陥凹部、肩甲棘外端は、肩甲棘から肩峰への移行部

筋肉:三角筋、棘下筋

運動神経:腋窩神経、肩甲上神経

知覚神経:上外側上腕皮神経、鎖骨上神経

血管:後上腕回旋動脈、肩甲上動脈

取穴部位:棘下窩の中央

筋肉:棘下筋

運動神経:肩甲上神経

知覚神経:肋間神経外側皮枝、胸神経後枝

血管:肩甲上動脈、肩甲回旋動脈

取穴部位:肩甲棘のほぼ中央上際

筋肉:棘上筋、僧帽筋

運動神経:肩甲上神経、副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経:胸神経後枝

血管:肩甲上動脈

取穴部位:肩甲棘内端の上際で、棘上窩

筋肉:棘上筋、僧帽筋

運動神経:肩甲上神経、副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外方3寸、肩甲骨内上角の骨際

筋肉:僧帽筋、肩甲挙筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:第7頚椎と第1胸椎棘突起間(大椎穴)の外方2寸

筋肉:僧帽筋、肩甲挙筋

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:頚神経後枝、胸神経後枝

血管:頚横動脈

取穴部位:下顎骨の後下方、胸鎖乳突筋の前縁で、扶突穴と天容穴のほぼ中央、扶突穴の後方で胸鎖乳突筋の後縁

筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋

運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経:頚横神経

血管:外頚動脈

取穴部位:側頚部で下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前縁

筋肉:胸鎖乳突筋、顎二腹筋後腹

運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、顔面神経

知覚神経:大耳介神経、頚横神経

血管:外頚動脈

取穴部位:外眼角の直下で頬骨の下縁、陥凹部

筋肉:大頬骨筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経

血管:顔面動脈の枝

取穴部位:耳珠中央の前、陥凹部、顎関節突起の後縁、浅側頭動脈拍動部

知覚神経:耳介側頭神経

血管:浅側頭動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

ノドが痛み、顎下あたりが腫れたり、それによって頚を回す(後ろを振り向く)ことができなくなる。

肩が抜けるように痛み、腕が折れたように痛む。

耳聾(耳が聞こえない)し、目が黄ばんだり、頬が腫れて、頚・頷・肩・肘・前腕や上腕の外側後縁部などが痛む。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

腕を去ること五寸、内りて少陰に注ぐ。

その別なる者は、上って肘に走り、肩髃を絡う。

絡脈の病候

邪気などによって実すると、筋肉が弛緩して肘に力が入らなくなる。

虚すと、循行部位などの皮膚にイボが生じてかさぶたのようになる。

「経別」の循行

地を指して、肩解にて別れ、腋に入り心に走り、小腸に繋がるなり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

小指の上に起こり、腕に結し、臂の内廉に循って上り、肘内鋭骨の後に結し、之を弾ずるに小指の上に応じ、入りて腋下に結す。

その支なる者は、腋の後廉を後走し、上って肩甲を繞り、頚に循って出でて太陽の前に走り、耳後の完骨に結す。

その支なる者は、耳中に入り、直なる者は、耳上に出で、下って頷に結し、上って目の外眦に属す。

本支なるものは、曲牙に上り、耳前に循って目の外眦に属し頷に上り角に結す。

経筋の病候

手の小指がつっぱったり、上腕骨内側上果の後ろ側が痛み、上腕の内側に沿って脇下までと、脇の後ろが痛む。

肩甲骨の辺りをめぐって頚に引いて痛みが起こる。それと一緒に耳鳴りと、耳の中に痛みが起こる。

その痛みが頷部まで至り、目も見えないような感じがするが、目を閉じてしばらくすると治る。

頚の筋肉が拘急し、筋肉が萎えたり、頚が腫れたりする。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

小指の外側及び背面、手背部と上肢の外側後面、肩甲部、側頚部の後方、頬、耳前などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

手の少陰心経の流注・経穴などのまとめです。

心は「火」や「神」を司る臓腑です。

精神異常のような病症や、陽気不足のような症状に大きく関係しています。

経穴数は少ないですが、そういった病症を治療する場合によく利用する経絡です。

※備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の少陰心経

心中に起こり、心系に属し、横隔膜を下って小腸を絡う。その支なるものは心系より上行して咽を挟み目につながる。

直行するものは、心系より却って肺に上り、下って腋下に出て上腕内側を下り、肘の内側(少海穴)に出て、

前腕内側を通って手関節内側の豆状骨上際(神門穴)を経て、小指の末端橈側に終わり、手の太陽小腸経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

取穴部位:腋窩の中央、腋窩動脈拍動部

知覚神経:肋間神経外側皮枝、内側上腕皮神経

血管:腋窩動脈

取穴部位:少海穴から極泉穴に向かって上3寸、上腕を外転外旋して取る。尺骨神経幹が走る。上腕動脈が通る。

禁鍼穴

筋肉:上腕三頭筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:上腕動脈

取穴部位:肘を半ば屈曲し、肘窩横紋の内端で、上腕骨内側上顆から橈側へ5分

要穴:合水穴

筋肉:円回内筋、橈側手根屈筋

運動神経:正中神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:尺側反回動脈、尺側側副動脈

取穴部位:前腕前尺側にあり、神門穴の上1寸5分、尺側手根屈筋腱の橈側、霊道穴から神門穴まで尺骨神経幹が走り、尺骨動脈が通る。

要穴:経金穴

筋肉:尺側手根屈筋腱

運動神経:尺骨神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:尺骨動脈

取穴部位:前腕前尺側、神門穴の上1寸、尺側手根屈筋腱の橈側

要穴:絡穴

筋肉:尺側手根屈筋腱

運動神経:尺骨神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:尺骨動脈

取穴部位:前腕前尺側、神門穴の上5分、尺側手根屈筋腱の橈側

要穴:郄穴

筋肉:尺側手根屈筋腱

運動神経:尺骨神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:尺骨動脈

取穴部位:手関節掌側横紋の尺側、豆状骨の上際で尺側手根屈筋腱の橈側

要穴:兪土穴、原穴

筋肉:尺側手根屈筋腱

運動神経:尺骨神経

知覚神経:内側上腕皮神経

血管:尺骨動脈

取穴部位:手掌部、指を屈し薬指と小指の指尖が手掌に当たるところの中間、手掌の第4・第5中手骨間

要穴:滎火穴

筋肉:小指対立筋、虫様筋

運動神経:尺骨神経

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:総掌側指動脈

取穴部位:小指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

要穴:井木穴

知覚神経:尺骨神経浅枝

血管:第四背側中手動脈の枝

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

ノドが乾燥し、痛みが起きたり、水をよく飲みたがる。心部痛が起こる。

また、本経脈の循行部位に厥冷や疼痛が起きるなどの症状が起こる。

目の黄疸、脇部の疼痛、上腕と前腕の内側後縁の疼痛・厥冷、掌が熱して痛むものなどを主治する。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

腕を去ること一寸、別れて上行し、経に循って心中に入り、舌本に繋なり、目系に属す。

之を掌後一寸に取る。

別れて太陽に走るなり。

絡脈の病候

邪気などにより実すると、循行部位や胸がつかえる(苦しい)感じがする。

正気が虚すると、しゃべられない・うわ言(何喋っているか分からない)を起こす。

「経別」の循行

別れて淵腋両筋の間に入り、心に属す。

上りて喉嚨に走り、面に出て、目の内眦に合す。これを四合と為すなり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

小指の内側に起こり、鋭骨に結す。

上って肘の内廉に結し、上って腋に入り、太陰に交わる。

乳裏を挟み、胸中に結す。

臂に循って、下り臍に繋がる。

経筋の病候

経筋の循行部位が拘急したりつっぱたり、心下に梁が伏するような積(伏梁)が見られる。

また上肢部の経筋が病むと、肘が拘急し、曲げ伸ばしが出来なくなる。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

小指の腹、掌と上肢の内面尺側などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

「カラダを温めたほうがいいよ!」という話を聞いたことはありませんか?

実際、カラダを冷やすことで代謝が落ちたり、自律神経系や筋肉系症状が起きてきます。

特に女性は男性に比べ、冷えによる症状を訴えやすい傾向にあり

婦人科疾患は、冷えがベースにあることが多いので、 なるべくカラダを温めたほうが良いと言えます。

そういった面から、カラダを温める目的の関連商品や、

最近では「ペットボトル温灸」や「あずきカイロ」のようなものもたくさんあり

セルフケアの意識が高まっているのはとても良いことだと思います。

もちろんこういうものもお手軽で良いと思うのですが

職業柄なのか、ちゃんと「お灸(きゅう)」をやりたい!という話もよく耳にします。

お灸にもさまざまな種類がありますが、初心者でも簡単にできて

しっかり温める効果もあるのは「温灸(おんきゅう)」かなと思ったので今回は

  • ● 温灸について
  • ● 自宅で簡単。温灸の作り方

などの内容をお伝えしていきます。

カラダを温めることで、血流を促し、代謝を上げることでさまざまな症状に対して効果が期待できるため

セルフケアでも使えるお手軽な方法が人気ですが

この記事は、もぐさを使ってお灸をしたいという人向けの「ややマイナー」な内容になっています。

興味がある場合は読んでみてくださいね

カラダを温めるなら「温灸」

温灸 とは「熱さを軽減したタイプのお灸全般」を指す言葉です。

カラダを温めることで、さまざまな症状に対処することが可能ですし、方法も色々考えられますが

あまり深掘りしすぎると、混乱して、セルフケアとして使いにくくなってしまうのと

温灸は「カラダを温める」という目的での使い勝手が良い

というのが特徴の1つなので、ここでは温灸を紹介することにしています。

自宅で簡単にできる温灸と言えば「せんねん灸」が有名ですが

「ツボ」に対してアプローチすることによって、そのツボの効果を出そう。

というような目的で使うことが(個人的には)多いため、温める目的ではイマイチかなと考えています。

なので、せんねん灸も良いのですが、もうちょっとマニアックなものを紹介しようと思います

温灸がセルフケアに向く理由

もぐさを直接肌の上で燃やすタイプのお灸は「熱い」のもそうですが

初心者、慣れてない方がこの方法をセルフケアとして行うと、火傷や水疱ができる危険性が高いです。

ビワの葉や塩の上にもぐさを乗せたり、棒のようなお灸を燃やして体に近づけるなどの方法で

輻射熱により、「じんわりとカラダを温めることができる」のが温灸の特徴なので

火傷もしにくく、心地いい温かさを感じることが出来る。

というのもセルフケアに向く理由の1つです。

セルフケアはもちろん実務にも

鍼灸師なら「灸頭鍼」を実務で使うことも多いかと思いますが、

鍼が細いと、もぐさの重みで火傷の危険があったり、準備や点火に時間がかかる

といった問題があり、個人的にはめんどくさい方法でした。

この方法なら鍼にもぐさを付けなくても、そのまま鍼の上からかぶせて使えるので

私(鍼灸師)もセルフケアや施術にも愛用しています。

同じ鍼灸師で、灸頭鍼やるの苦手なんだよな・・・。という方や

セルフケアでちょっと本格的なお灸をしたい!という人にオススメです。

ちょっとマイナーな温灸の作り方

前置きが長くなりましたが、作り方をご紹介します。

材料

お近くのホームセンターで数百円〜千円ちょっとで揃うかと思います。

  • 塩ビ(塩化ビニール)パイプ
  • 金網(ホームセンターで計り売りしてる)
  • 接着剤
  • ハサミやペンチなどの針金を切れるもの
  • 作業用手袋

塩ビパイプはホームセンターなどで取り扱っていますが

サイズ等々、いろんな種類があって混乱するかもしれません。

以下の商品リンクは、当院で作った際のと同じサイズのようなのでご参考までに。

この写真のパイプは「呼び径」が40のものらしく、「ソケット 型番40」みたいに書かれています。

(このサイズだとお灸に慣れてない方には「熱い」と感じやすいようなので、もう一回り大きくても良いかも。)

作り方の手順:1

まずは塩ビパイプの「底」の直径くらいに金網をカットします

  • ①: 金網に塩ビパイプを乗せて、どこでカットするか目安をつける
  • ②: その目安をもとに、金網をカットする。

※金網のカットした破片や、とがった部分で肌を傷つける可能性があるので注意。作業用手袋をつけた方が安心です

作り方の手順:2

カットした金網を塩ビパイプの中に「押し込む」

※私はこういう作業は雑なのでテキトーに押し込みますが、 ぴったりサイズでカットすればキレイにはまります。

作り方の手順:3

接着剤でくっつける。

塩ビパイプと金網の合わさる部分を接着剤でまんべんなくくっつけます

完成

以上。完成です。楽勝ですね

念の為しばらく乾かせば「温灸」として使うことができます!

お灸をする

お灸をする時に必要なものと、あると便利なもの

  • ライター
  • 灰皿になるもの
  • もぐさ
  • ピンセット(もぐさをつまむ用)
  • 紙絆創膏(パイプの滑り止め目的)

あとはこんな感じでお灸をするだけです。

温かい感じが無くなったら終了。パイプの中の灰を灰皿にポイってして終わり。

自宅でお灸をする時の注意点

パイプはそこまで熱くはなりませんが、中の金網部分は熱くなっています。

また落として火事になる危険性もあるので十分注意して行ってください。

なお禁忌となる部分(顔や首、粘膜部、皮膚病の患部)への施術はやめておくほうが無難です。

補足

温灸のもぐさは基本的になんでも大丈夫ですが

「灸頭鍼用の切り艾」の方が、お灸をしている時に灰が落ちたりしにくいです。

現在、当院 で使用しているのは「山正 灸頭鍼用切り艾(大)」というもぐさですが

煙の出にくいもぐさなどもあるのでお好みでいろいろ試してみるといいかもです。

以下にリンクを貼っておくので参考にしてみてください。

まとめ

カラダを温める方法には色々ありますが

ちょっと本格的にやりたいという場合は「温灸」に挑戦してみるのも良いかもしれません。

本格的な温灸を自宅でやる場合は何かと用意が必要になりますし

その分、費用もそれなりにかかってしまいますが

ここで紹介したような方法は、数百円〜4,000円(もぐさ代含め)程度でしばらく温灸ができるので

もし良かったら試してみてくださいね。

お灸をする場合は火事・火傷に注意して行ましょう。

湯治に行ったのは良いが全然効かなかった

効果・効能に書いてある症状持ってるけど効き目ない

この記事を読んでいるなら、そういったお悩みをお持ちかもしれません

個人的には、湯治が治療として「効くか効かないか」で言うと

「効く」可能性がかなり高いと思っていますが

温泉に入っても効かなかった。という方には

見落としがちな「共通した問題」があるように思います。

今回はそんな問題点を、東洋医学も交えつつ深掘りしていきたいと思います。

  • ● 湯治(温泉)が効かない人の問題点
  • ● どうすれば温泉で健康維持ができるようになるか

湯治(温泉)が効かないという方の問題点

以下のような問題点に心当たりがある場合、まずそこから見直すことで湯治の効果がUPしたり

それによって症状で悩まされることから解放されていく可能性も高まるので一度目を通してみてくださいね

1: そもそも泉質が合ってない

温泉療法や湯治で得られる効果というものは

「物理的効果」「温熱効果」「化学的効果」の3つによって成り立っています。

泉質はそのうちの「化学的効果」に関わってくる部分ですが

例えば、美肌目的のつもりなのに刺激の強すぎる温泉に入って、皮膚に過剰な刺激を与えてみたり

そもそもスーパー銭湯のような「お風呂」に入った結果

温泉の効果・効能を得られなかった!という場合もあります。

事前に温泉の専門家 (例えば こちら(外部リンク) のサイトから) などの情報をしっかりリサーチするのも大切です。

2: 湯治だけで治そうとしている

温泉で得られる効果・効能によって症状や病気を治していくことは効果的だと考えられますが

「温泉に浸かるだけ」で治る症状は限られてくると思います。

例えば糖尿病やガンなどは「生活習慣病」と言われているように

生活習慣のアンバランスによって起こる病気なので

温泉に浸かるだけでなく、運動や食事、ストレスなどの生活習慣の見直しが必要な場合も多いです。

3: 期間が短い

生活習慣とも関連しますが、人間の体質や習慣は変えるのに「3週間」ほどかかると言われています。

温泉の効果・効能によく登場するアトピーを例に、考えてみたとき

アトピーは漢方では「水毒」(体内に毒素が多くなるみたいな意味合い)の一種と考えられており(諸説あり)

この毒素を体外にデトックスしていくことが大切になっていきます。

ゆっくり温泉に浸かることで、たくさん汗をかき、その後できる限り毒を溜め込まないようにしていくことで

アトピーにも効果があると考えられますが

このデトックスも3週間ほどかけて行われていくと言われているため

2・3日湯治を行ったくらいでは、効果を感じる前にやめてしまう可能性もあるという訳です。

1回・2回入って改善するか?という判断は早すぎるかも。

また、骨折やうち身(打撲)などの「ケガ」にも効果はあるものの、

本来2週間〜数ヶ月かけて治るものが、湯治をしたことで極端に治療期間が短くなる訳ではありません。

血流を良くすることで治りは早くはなりますが、「すぐ治る」かのような誤解をしないようにしましょう。

  • ゆっくり治していく心構えが必要
  • 体質改善は3週間ほどかかる

4: 体質的に合ってない

温泉に長時間浸かったり、日に何度も温泉に入る湯治・温泉療法というものは「体力」を消費します。

ある程度の体力がある場合は問題ない場合も多いですが、

高齢になってきて体力が落ちている場合は、効果を得る前に別の症状を引き起こすパターンもあります。

また東洋医学的に「虚弱体質」のような方や、普段からイライラが多い方

カラダを必要以上に温めることで、のぼせやすかったりするため

症状によっては、改善どころか悪化する可能性もあります。

以下のような「禁忌」と言われている症状もあるので、当てはまる場合は温泉や自宅での長風呂も避けた方が無難でしょう

温泉の禁忌

× 病気の活動期(特に熱のあるとき)

× 活動性の結核

× 進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合

× 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気

× むくみのあるような重い腎臓の病気

× 消化管出血

× 目に見える出血があるとき

× 慢性の病気の急性増悪期

wikipedia

湯治(温泉)をより効果的にするには

このように、湯治・温泉そのものには効果があると言えますが

普段の生活習慣や、体質によっても効果に個人差が生まれやすい という点については注意が必要です。

しかし、裏を返せば、生活習慣も合わせて改善に取り組むことで湯治本来の効果を得られる可能性も上がるということになります。

生活習慣の改善も合わせて行う

先ほども例にあげたアトピーやガンなどは

当院で施術をしていく場合、生活習慣とも深く関わっているとして考えていきます。

特に食事面では、糖分の摂りすぎに注意したり、腸内環境を良好に保つ

ということを意識することだけでも、症状の予防が可能ですし

セルフケアとして、温泉やお風呂で温まることで体温を上昇させたり

デトックスを促したりすることで、症状の予防、改善に役立つと考えています。

  • 食事・運動などの習慣改善も一緒に
  • 体温を上げて予防上手なカラダに

自律神経にも良い影響が

またメンタル面をみた時に

普段の人間関係や仕事の悩みなどで緊張状態が続きすぎると

自律神経系の症状を引き起こし、悪化すれば精神疾患にもなっていきます。

温泉の効果によってリラックスすることで、自律神経系のバランスを整え

ストレスからくる症状の緩和・予防も期待できます

温泉に入る前後の行動

温泉に浸かることで汗をかいたり、代謝が良くなることで「水分不足」が起きやすいです。

湯治をしようとする前後には、しっかりと水分補給を行うことが大切です。

※ここでいう水分にアルコールは含まれません

また、代謝が上がっている状態は、症状が改善しやすい状態とも言えます

もし温泉施設にマッサージや整体などがあれば、併せて利用することで症状改善が早まる可能性が高いので利用するのもアリです。

まとめ

湯治や温泉が効かないという場合

  • ● そもそも泉質が合ってない
  • ● 湯治だけで治そうとしている
  • ● 期間が短い
  • ● 体質的に合ってない

という部分を再度確認してみるのも大切です。

そして食事や運動などの習慣を見直して、ストレスもうまくコントロールできれば

温泉で健康維持が可能になり、「湯治が効かない」という問題も解消されていくと思います。

おまけ

そういう意味でも、たまに「羽を伸ばす」目的で

温泉旅行をするというのもアリなのではないでしょうか

秋田県では「玉川温泉」が湯治の名所として有名ですが

当院のある湯沢市も「小安峡(おやすきょう)温泉」や「秋の宮温泉郷」などがあります

秋の宮温泉郷の温泉宿の1つ、「湯けむりの宿 稲住温泉」についてレビューした記事もあるので

良ければこちらも合わせて見てください。

こんにちは。湯沢市で治療院をやっているコセキと申します。

今回ちょっとしたツテで、当院 の患者さんたちも大絶賛の

「湯けむりの宿 稲住(いなずみ)温泉」に行ってきて、 スタッフさんに色々聞きつつ、私なりに感じたことを記事にしちゃってます。

(※写真多めの記事なので、通信環境によっては読み込みが遅くなるかもしれません)

旅行の専門家でも無い個人の視点から。なのでイマイチかもしれませんが

  • ● 稲住温泉の詳細など
  • ● より楽しむための補足・注意点
  • ● 稲住温泉のここがスゴイ!

などの内容を、なるべく「かゆい所に手が届く」ような形でまとめています。

湯沢市のあたりに遊びに来られる方などの、旅行の計画の参考になれば幸いです。

公式情報まとめ

まずは稲住温泉さんの公式情報をおさらいしておきます。 下の表が見づらい場合は

「湯けむりの宿 稲住温泉公式サイト」(外部リンク) でご確認ください〜。

また、稲住温泉の口コミは こちら から確認できます

● お部屋タイプ

離れ「天の坐(てんのざ)」4室

温泉露天&檜内風呂付き客室)

温泉露天&檜内風呂付き客室(天の坐以外)7室

温泉檜風呂付き客室 19室

バスまたはシャワー付き客室 19室

● 客室設備

冷暖房、洗浄機付トイレ、加湿機能付空気清浄機、テレビ、電話、冷蔵庫、湯沸かしポット、ドライヤー、 セーフティーボックス、ベッドサイドUSB端子&コンセント、コーヒーミル、お茶セット

● 館内施設

食事処、ラウンジ、売店、夜鳴きそば処、湯上がり処、喫煙所、ライブラリー、集い処、茶室、枕処

● 館内設備

自動販売機、マッサージチェア、Wi-Fi(無料)

● 身体障害者対応

車椅子貸出(要予約制)、多目的トイレ、介助犬同伴可

(館内施設に関する補足はこちら

タオル、バスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、歯磨き粉、 かみそり、ブラシ、ヘアゴム、綿棒、シャワーキャップ、浴衣・作務衣

● 夕食:和食会席

● 朝食:和食御膳

いずれも「食事処:仙楽」で。

(食事に関する補足はこちら

● 日帰り入浴:なし(2022/9月時点)

● 大浴場

内湯(岩)、露天風呂2か所(岩・タイル)、ドライサウナ、水風呂

● 中浴場

内湯(桧)、露天風呂3か所(桧1か所・陶器2か所)、ドライサウナ、水風呂

● 貸切風呂

2か所(桧・陶器)

秋田県湯沢市秋ノ宮字山居野11-1

TEL(予約用): 0183-58-1300

※補足は こちら

● チェックイン

15:00

● チェックアウト

11:00

※宿泊プラン等によって変動する場合あり

● アクセス

車の場合

・【古川IC】から約80分

・【雄勝こまちIC】から約20分

電車の場合(送迎あり)

・【JR奥羽本線横堀駅】から車で約20分

飛行機の場合

・【秋田空港】から約80分

送迎に関する補足はこちら

¥13,200〜

シーズンや混雑状況などによって変わるようなので、詳細は こちら でご確認ください。

JCB・VISA・マスター・AMEX・UC・DC・NICOS・ダイナース・UFJ・セゾン

※オンライン決済で利用可能なクレジットカードとは異なる場合あり。

県民割に関する情報は こちら

情報の補足

私の個人的な感想も含めて「ここはあらかじめ注意が必要」という所をご紹介します。

館内に関して

稲住温泉は山に囲まれていて、四季折々の風景・自然を楽しめる感じでしたが、その反面、虫との遭遇情報も多いようです。

(空いている時はお部屋を交換してくれるなどの対応もしてくれるそうです!)

スタッフさんがこまめに巡回したり、各部屋に対策グッズがあるようですが、虫が苦手な方はご注意を。

注意点として「中学生未満のお子さんはご宿泊不可」なのと

ゲームセンター・カラオケのような設備はありません。(ちなみに秋田県はTVのTBSも映りません)

館内は階段が多めなので、足の悪い方は予約の段階でお風呂やフロントに近い部屋を融通してもらう必要がありそうです。

また、全室禁煙ですが、館内に喫煙所が2つあるので寒い時期でも外で震えながら一服する必要はなさそうです。

  • ・山に囲まれているため虫に遭遇しやすい
  • ・中学生未満のお子様連れは不可
  • ・階段多め。足の悪い方は事前に伝えておくのが吉

食事などに関して

食材のアレルギーがある場合は予約の段階で申告しておくとスムーズなようです。(後日確認のTELも来た)

なお私が行った時はレストランでのみ食事可能で、お部屋に持ってきてくれるという感じではなかったです。

夜鳴きそば(無料サービスのラーメン)をロビーでいただくことが出来ます。

また、夜鳴きそばは案内状(チェックイン時にもらう館内パンフレット)では「22:00〜」となっていますが

「21:30〜」という案内を受けたので、その時々によって変わるのかもしれません。

  • ・アレルギーは予約時(備考欄などで)に申告しておこう
  • ・部屋食は(2022/9月時点で)やってなさそう
  • ・夜鳴きそばの開始時間はチェックイン時の案内の時間で

立地に関して

秋の宮温泉郷は現在、ほとんどお店らしいお店がありません。

最寄りのガソリンスタンド、コンビニまで車で20分ほどかかり、館内にはお酒の自販機もないので

お酒やおつまみ、ガソリンなどはあらかじめ準備しておくほうが良さそうです。

湯沢市は豪雪地帯で、特に稲住温泉のあたりは雪がとても多い地域です。

冬に来られる方は「冬用タイヤ・ワイパー」の装着は不可欠だと思ってください。

また、道路から見える看板のところから施設までの「坂」の側溝は脱輪がよく起こるそうです。

もし脱輪しちゃっても稲住温泉に連絡すれば助けてくれますが、ご注意ください。

  • ・最寄りのガソリンスタンド、コンビニまで車で20分
  • ・11月中旬〜3月末くらいまでは雪対策必須
  • ・看板〜入り口までの坂は脱輪に注意

送迎に関して

「送迎も可能」のようですが、宿泊日の3日前までの予約制で、数に限りあり

とのことなので、遠方から来られる方はお早めに。

  • ・送迎は予約制。混雑時などは予約取れないことも
  • ・「横堀駅」「鳴子温泉駅」から(まで)のみ送迎可

個人的に高評価なところ

総合評価

風呂:  
食事:  
お部屋: 
接客:  
サービス:

風呂・食事

まず何と言っても風呂が良かったです。特に大浴場が広くてキレイ!

露天風呂やサウナもあって申し分なかったです。

夜中1時頃に清掃が入って、その後は「男女」の浴場が入れ替わるシステムのようで

なおかつ、貸切露天風呂も空いていれば、追加料金なし&予約なしで入れて、色々なお風呂に入れて得した気分に。

貸切露天はボディーソープしか置いてませんが、大浴場・中浴場にシャンプーバイキング(名称は不明。無料で利用可能な色んなシャンプー)

があったのでそれを持っていくのも良いかも。

食事も私は文句なしで、強いて言うなら朝はバイキングが良いな。くらいです

料理に合うお酒を、日本酒好きなスタッフさんが選んで仕入れているらしく

お酒にうるさい方にも楽しんでもらえるような工夫がなされていると感心しました!

お部屋

お部屋はリニューアルして間もない(令和元年OPEN)と言うこともあって「キレイ」です。

露天風呂や檜の内風呂もついていて、ゆっくりお風呂に入りたい方でもOKなようになっていました。

(※宿泊プランによっては、お部屋にお風呂がついていないこともあるようです)

接客

この辺りは好みが分かれるところかなとは思いますが

接客も個人的には堅苦しいのが好きではないので、丁寧かつちょっと砕けた感じの接客態度が好印象でした。

また、誕生日や記念日などを「コッソリ」アピールするとドリンクをサービスしてくれてたり

サプライズに協力してくれたりもしているようで、色々と臨機応変な対応をしているなと思いました。

サービス

チェックイン時にウェルカムドリンクをいただけるのですが、そこにビールや日本酒などのアルコール類もあって驚きでした。

大浴場すぐの「湯上がり処」ではアイス(夜)と牛乳&コーヒー牛乳(朝)、缶チューハイも無料提供されていて、すげぇ。の一言

枕も選べるコーナーが大浴場につながる通路にあり、(早い者勝ちですが)好みの枕でゆっくり。が出来るのもありがたいです。

館内で着る浴衣もフロント横にあって、その時々の気分に合わせた格好が出来るのも良かったポイントです

おまけ(周辺情報など)

稲住温泉さんのすぐ周辺は自然がいっぱい!と言うだけで、地元民からすると目立った施設等はありません。(笑)

湯沢市は広くて交通の便もあまり良くないので、周辺観光をする場合は「車」で来ることをオススメします。

周辺情報などの情報は こちら(じゃらんサイト) をご確認ください

まとめ

泊まってきた!と言う知り合いからも大好評だったので私も行ってきましたが

さすがは「東北で3本の指に入る」(令和3年、高級宿部門で東北エリア第3位)お宿だなという感じでした。

お値段もそこそこしますが、それ相応の「質の良さ」だと思います。

  • 風呂・部屋・食事も個人的には素晴らしいの一言
  • 無料のサービスも充実
  • 自然が多くて季節を感じながらゆっくりできる

という感じのお宿でした。

温泉は心にも体にも良い

最近流行りのサウナによって「整う」のも良いですし

温泉で体を温めて、疲労回復・リラックスすることで自律神経系にも良い影響が期待できます。

たまに贅沢して、こういう高級宿でゆっくりすることも気持ち的・肉体的にも良いことが多いので

もし秋田県湯沢市のあたりに来ることがあれば【湯けむりの宿 稲住温泉】にも宿泊してみてください〜!

足の太陰脾経の流注・経穴などのまとめです。

脾経は五行の「土」に分類されていて、全ての土台になる。という捉え方が出来ます。

生活習慣に関わるもの、メンタル系の病症は必ずといっていいほど反応が現れる経絡です。

※備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

足の陽明胃経

大指の端に起こり、指の内側白肉の際に循り、核骨の後を過ぎ、内果の前廉を上り、腨内に上り、脛骨の後に循って、厥陰の前に交わり出でて、

膝股の内前廉を上りて、腹に入り、脾に属し、胃を絡い、膈を上り、咽を挟みて、舌本に連なり、舌下に散ず。

その支なる者は、復た胃より別れて膈に上り、心中に注す。

wikipedia

経穴一覧

 取穴部位:足の第1指内側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

 要穴:井木穴

 禁灸穴

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第一背側中足動脈の枝

 取穴部位:足の第1指の内側で第1中足指節関節の前の陥凹部、肌目

 要穴:滎火穴

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第一背側中足動脈の枝

 取穴部位:足の第1中足指節関節の後、内側の陥凹部、肌目

 要穴:兪土穴、原穴

 筋肉:母趾外転筋

 運動神経:内側足底神経

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第一背側中足動脈の枝

 取穴部位:足部内側で、第1中足骨底部前下縁の陥凹中、肌目

 要穴:絡穴

 筋肉:母趾外転筋、前脛骨筋腱

 運動神経:内側足底神経、深腓骨神経

 知覚神経:伏在神経

 血管:足背動脈の枝

 取穴部位:内果の前下方、内果と舟状骨の間の陥凹部

 要穴:経金穴

 筋肉:下伸筋支帯

 知覚神経:伏在神経

 血管:前内果動脈

 取穴部位:内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際、脛骨内側顆の下際から下5寸

 筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋

 運動神経:脛骨神経

 知覚神経:伏在神経

 血管:後脛骨動脈

 取穴部位:内果の上6寸、脛骨内側縁の骨際

 禁灸穴

 筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋

 運動神経:脛骨神経

 知覚神経:伏在神経

 血管:後脛骨動脈

 取穴部位:内果の上10寸、脛骨内側縁の骨際

 要穴:郄穴

 筋肉:ヒラメ筋

 運動神経:脛骨神経

 知覚神経:伏在神経

 血管:後脛骨動脈

 取穴部位:脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部、膝をたて、脛骨内側縁を擦上して指の止まるところ

 要穴:合水穴

 禁灸穴

 筋肉:腓腹筋、半腱様筋腱、半膜様筋腱

 運動神経:脛骨神経

 知覚神経:伏在神経

 血管:内側下膝動脈

 取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸、膝蓋骨内上角の上2寸半

 筋肉:内側広筋

 運動神経:大腿神経

 知覚神経:大腿神経前皮枝

 血管:下行膝動脈

 取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上8寸、縫工筋と大腿直筋の間

 禁鍼穴

 筋肉:縫工筋、大腿直筋、内側広筋

 運動神経:大腿神経

 知覚神経:大腿神経前皮枝

 血管:大腿動脈

 取穴部位:曲骨穴の外3寸5分、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方3寸5分、鼠径溝中の大腿動脈拍動部

 筋肉:腸腰筋、恥骨筋

 運動神経:大腿神経、腰神経叢筋枝

 知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、陰部大腿神経、腸骨鼠径神経

 血管:大腿動脈

 取穴部位:大横穴の下4寸3分、衝門穴の上7分

 筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

 運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

 知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:大横穴の下1寸3分

 筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

 運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

 知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、肋間神経外側皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:臍の外3寸5分

 筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

 運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:大横穴の上3寸、建里穴の外3寸5分、神闕穴の高さより上3寸で正中線から外方3寸5分

 禁灸穴

 筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋

 運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈、肋間動脈

 取穴部位:中庭穴の外6寸、乳根穴の外2寸、第5肋間

 筋肉:大胸筋

 運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:肋間動脈、外側胸動脈

 取穴部位:膻中穴の外6寸、乳中穴の外2寸、第4肋間

 筋肉:大胸筋

 運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:肋間動脈、外側胸動脈

 取穴部位:玉堂穴の外6寸、膺窓穴の外2寸、第3肋間

 筋肉:大胸筋

 運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:肋間動脈、外側胸動脈

 取穴部位:紫宮穴の外6寸、屋翳穴の外2寸、第2肋間

 筋肉:大胸筋

 運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:肋間動脈、外側胸動脈

 取穴部位:腋窩中央の下6寸、中腋窩線上の肋間、腋窩横紋中央と第11肋骨端、第6肋間

 要穴:脾の大絡

 筋肉:前鋸筋

 運動神経:長胸神経

 知覚神経:肋間神経外側皮枝

 血管:肋間動脈、胸背動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

舌が強ばり、食事がノドを通らなくなって、食べてもすぐに戻してしまい、お腹(胃脘部)が痛み、腹が張ってよくゲップをする。

お腹の張りは大便や放屁後に良くなり、体が重く感じられる。

舌根部の痛み、だるくて体を動かしたり揺らしたりができないもの、食べ物が飲み込めない感じ、心煩して不安になる、心下部の痛み、

下痢や軟便、腹の痞塊、小便不通、黄疸、安臥できない、無理に立とうとすると大腿・膝の内側が腫れて、厥冷して、足の親指が麻痺する。

ものなどを主治する。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

本節の後を去ること一寸、別れて陽明に走る。

その別なるものは、入って腸胃を絡う。

脾の大絡、名づけて大包という。淵腋の下三寸に出で、胸脇に布す。

絡脈の病候

絡脈に異常を起こして、厥気上逆すると霍乱(嘔吐&下痢)を起こす。

邪気により実している場合、腹(腸)が千切れる・切られるように痛む。

正気が虚している場合、腹部膨満となる。

脾の大絡(大包)が邪気などで実すると、全身が痛む。

虚すると、全身の関節が弛緩して力が入らなくなる。

「経別」の循行

上りて髀に至り、陽明に合し、与に別れて倶に行き、上りて咽に結し、舌中を貫く。此れを三合と為すなり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

大指の端の内側に起こり、上りて内果に結す。

その直なるものは、膝の内輔骨を絡い、陰股に循って上り、髀に結し、腹裏に循って肋に結し、胸中に散ず。

そのうちなるものは、脊に着く。

経筋の病候

足の親指や、内くるぶしの辺りまでがつっぱったり、痛みが出る。

足首〜膝あたりまでの、脛骨の内側の筋肉がつっぱったり、つるように痛む。

大腿内側〜股関節、腹部、へそ、両脇などが引っ張られるように痛む。

胸中が背中側に引っ張られるように痛む。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

足の親指、内くるぶしの前面〜大腿(内側前面)、腹(腹直筋の外側)、側胸部などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

足の陽明胃経の流注・経穴などのまとめです。

私が治療院を営んでいる秋田県では、車社会の酒好き&運動嫌いが多いので、

特にこの胃経病症が多いです。

また、頭から足先まで循行している経絡なので、遠隔治療で驚かれやすい経絡でもありますね。

※備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

足の陽明胃経

鼻根に起こり下って鼻の外(承泣穴、四白穴、巨髎穴)を循り、上歯の中に入り、還り出て唇を循り、下って承漿穴で左右が交わる。

ついで下顎下縁を循り大迎穴から頬車穴を循り、耳前に上り客主人穴を過ぎ、側頭髪際を循り額顱に至る。

その支なるものは、大迎穴の前より人迎穴に下り、喉嚨を循り缺盆穴に入り、膈を下って胃に属し脾を絡う。

その直行するものは、缺盆穴より乳の内廉に下り、下って臍を挾み気衝穴に入る。

気衝穴から大腿前外側を下り、膝関節を循り、下腿前外側を下り、足の第2指外端に終わる。

その支なるものは、胃口の下に起こり、腹中を循り下って気衝穴に合す。

その支なるものは三里穴の下方から分れ、下腿外側(胃経と胆経の間)を下り豊隆穴を経て足の第3指に行く。

その支なるものは、衝陽穴から別れて第1指に至り、足の太陰脾経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

 取穴部位:瞳孔の下7分、眼窩下縁の中央

 禁鍼穴

 筋肉:眼輪筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経

 血管:眼窩下動脈

 取穴部位:瞳孔の下1寸、眼窩下孔部

 筋肉:眼輪筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経

 血管:眼窩下動脈

 取穴部位:鼻孔の外8分、瞳孔線上

 筋肉:小頬骨筋、上唇挙筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経

 血管:眼窩下動脈、顔面動脈の枝

 取穴部位:口角の外4分

 筋肉:口輪筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経、下顎神経

 血管:顔面動脈

 取穴部位:下顎角の前1寸3分、顔面動脈拍動部

 筋肉:広頚筋、咬筋

 運動神経:顔面神経、下顎神経

 知覚神経:下顎神経

 血管:顔面動脈

 取穴部位:耳垂下端と下顎角の間の陥凹部

 筋肉:咬筋

 運動神経:下顎神経

 知覚神経:下顎神経、大耳介神経

 血管:浅側頭動脈

 取穴部位:頬骨弓中央の下際陥凹部

 禁灸穴

 筋肉:咬筋、外側翼突筋

 運動神経:下顎神経

 知覚神経:下顎神経

 血管:顔面横動脈

 取穴部位:顎角髪際、神庭穴の外4寸5分

 禁灸穴

 筋肉:前頭筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:眼神経、上顎神経、下顎神経

 血管:浅側頭動脈

 取穴部位:喉頭隆起(扶突穴)の外方1寸5分、総頚動脈拍動部

 禁灸穴

 筋肉:広頚筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:頚横神経

 血管:総頚動脈

 取穴部位:人迎穴と気舎穴の中央

 筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋

 運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝

 知覚神経:頚横神経

 血管:総頚動脈

 取穴部位:小鎖骨上窩中央 頸部

 筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋

 運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:総頚動脈

 取穴部位:大鎖骨上窩、鎖骨上際陥凹部、乳頭線上 頸部

 禁鍼穴

 筋肉:広頚筋、中斜角筋

 運動神経:顔面神経、頚神経前枝

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:鎖骨下動脈

 取穴部位:鎖骨下際、前正中線の外4寸、乳頭線上 胸部

 筋肉:大胸筋、鎖骨下筋

 運動神経:胸筋神経、鎖骨下筋神経

 知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝

 血管:鎖骨下動脈

 取穴部位:第2肋骨上際、乳頭線上、第1肋間で正中線から外方4寸

 筋肉:大胸筋、小胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝

 血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

 取穴部位:第2肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上

 筋肉:大胸筋、小胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝

 血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

 取穴部位:第3肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上

 筋肉:大胸筋、小胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝

 血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

 取穴部位:乳頭の中央、第4肋間で正中線から外方4寸

 禁鍼穴

 禁灸穴

 筋肉:大胸筋、小胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝

 血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

 取穴部位:第5肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上

 筋肉:大胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝

 血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

 取穴部位:天枢穴の上6寸、巨闕穴の外2寸、神闕穴の高さより上6寸で正中線から外方2寸、第8肋軟骨付着部下際 上腹部

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の上5寸、上脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上5寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の上4寸、中脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上4寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の上3寸、建里穴の外2寸、神闕穴の高さより上3寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の上2寸、下脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上2寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の上1寸、水分穴の外2寸、神闕穴の高さより上1寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:臍の外2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の下1寸、陰交穴の外2寸、神闕穴の高さより下1寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の下2寸、石門穴の外2寸、神闕穴の高さより下2寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の下3寸、関元穴の外2寸、神闕穴の高さより下3寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋

 運動神経:肋間神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の下4寸、中極穴の外2寸、神闕穴の高さより下4寸で正中線から外方2寸

 筋肉:腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋

 運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経

 知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:天枢穴の下5寸、曲骨穴の外2寸、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方2寸

 禁鍼穴

 筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋、鼠径靭帯

 運動神経:肋間神経、腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経

 知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経

 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈

 取穴部位:上前腸骨棘の下方、縫工筋と大腿筋膜張筋の間、陥凹部

 筋肉:大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋

 運動神経:大腿神経、上殿神経

 知覚神経:外側大腿皮神経

 血管:外側大腿回旋動脈

 取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上6寸

 筋肉:大腿直筋、外側広筋

 運動神経:大腿神経

 知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝

 血管:外側大腿回旋動脈

 取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上3寸

 禁灸穴

 筋肉:外側広筋

 運動神経:大腿神経

 知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝

 血管:外側大腿回旋動脈

 取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上2寸

 要穴:郄穴

 筋肉:外側広筋

 運動神経:大腿神経

 知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝

 血管:外側大腿回旋動脈、外側上膝動脈

 取穴部位:膝蓋骨下縁と脛骨上端との中間、膝蓋靭帯中

 筋肉:膝蓋靭帯

 知覚神経:伏在神経膝蓋下枝

 血管:膝関節動脈網

 取穴部位:膝を立て、外膝眼穴の下3寸、脛骨粗面と腓骨頭下際の間

 要穴:合土穴、四総穴、足の陽明胃経の下合穴

 筋肉:前脛骨筋

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:外側腓腹皮神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:膝を立て、足三里穴から解谿穴に向かい下3寸、外膝眼穴の下6寸

 要穴:手の陽明大腸経の下合穴

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:外側腓腹皮神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:足三里穴から解谿穴に向かい下5寸、外膝眼穴の下8寸、上巨虚穴の下2寸

 禁灸穴

 筋肉:前脛骨筋

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:外側腓腹皮神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:足三里穴から解谿穴に向かい下6寸、外膝眼穴の下9寸、条口穴の下1寸

 要穴:手の太陽小腸経の下合穴

 筋肉:前脛骨筋

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:外側腓腹皮神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:外果の上8寸、条口穴の外方に一筋へだてた陥凹部

 要穴:絡穴

 筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:外側腓腹皮神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:足関節前面中央、前脛骨筋腱の外側陥凹部

 要穴:経火穴

 筋肉:前脛骨筋腱、長母趾伸筋腱、長趾伸筋腱

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:前脛骨動脈

 取穴部位:足背にあり、第2・第3中足骨底間の陥凹部

 要穴:原穴

 筋肉:長趾伸筋、短母趾伸筋

 運動神経:深腓骨神経

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:足背動脈

 取穴部位:足背にあり、第2中足指節関節の後、外側陥凹部

 要穴:兪木穴

 筋肉:短母趾伸筋、第二背側骨間筋

 運動神経:深腓骨神経、外側足底神経

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第二背側中足動脈の枝

 取穴部位:足背にあり、第2中足指節関節の前、外側陥凹部

 要穴:滎水穴

 筋肉:第二背側骨間筋

 運動神経:外側足底神経

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第二背側中足動脈の枝

 取穴部位:足の第2指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

 要穴:井金穴

 知覚神経:浅腓骨神経

 血管:第二背側中足動脈の枝

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

本経絡に以上が発生すると、冷たい水を浴びたように震えあがる様に寒がり、呻いたり、よくあくびをしたり、顔(額のあたり)が黒くなる。

人や火を嫌うようになったり、金切り音を聞くと驚いて怖がったりなどの精神不安定症状が起き、暗い部屋に閉じこもってしまう。

ひどい場合には、高いところに登って歌ったり、裸で走り回ったりする。胸膈部が鳴響して、腹部脹満となる。

狂証、瘧疾、温熱病、自汗、鼻水、鼻血、口角歪斜、口唇の瘡瘍、頚部の腫脹、喉の腫痛、腹に水がたまる腹部腫大

大腿前部・大腿四頭筋部・下腿外側・足背部に沿って起こる疼痛、足の中指の痛み・麻痺などを主治する。

本経脈が気盛んで有り余ると、体の前面すべてが発熱したようになり、胃に気が有余だと、消穀善飢となり、尿が黄色くなる。

気が不足していると、体の前面すべてが冷たくなり、震えあがる様に寒がる。

胃中が冷えると脹満が起こる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

果を去ること八寸、別れて太陰に走る。その別なる者は、脛骨の外廉に循って、上って頭項を絡う。

諸経の気を合して、下って喉嗌を絡う。

絡脈の病候

脈気が上逆するとノドが腫れて、声が出なくなる。

邪気によって実しているときは、癇癪や狂病が起こり、正気が虚しているときは、足に力が入らなかったり、下腿部の肌肉が萎縮したりする。

「経別」の循行

上りて髀に至り、腹裏に入り、胃に属し、散じて脾に之気、上りて心に通じ、上りて咽に循って、口に出で、頞䪼に上り、還りて目系に繋がり、陽明に合するなり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

中三指に起こり、跗上に結し、邪め外に上り、輔骨に加う、上りて膝の外廉に結し、直に上りて髀枢に結し、脇に循って上り、脊に属す。

その直なる者は、髀に循って上り、膝に結す。

その支なる者は、外輔骨に結し、少陽に合す。

その直なる者は伏兎に循って上り、上りて髀に結し、陰器に聚る。

腹を上りて布し、缼盆に至りて結し、頚に上り、上りて口を挟み、頄に合し、下って鼻に結し、上って太陽に合す。

太陽は目の上網と為李、陽明は目の下網と為る。

その支なる者は、頬より耳前に結す。

経筋の病候

足の中指やそのつながる筋肉がひきつり、つっぱったり、肌肉の拘急・痙攣が起こり、脚は肌肉が硬くなる。

また、大腿部も拘急・痙攣したり、遺疝する。

腹筋も拘急し、それが顔面の方まで達すると口角が歪むなどの症状が起こり、目を閉じれなくなったりもする。

熱邪を受けると経筋は弛緩して力が入らなくなり、目が開けられなくなる。

頬の筋肉に寒邪を受けると拘急が起こって口角が引き上げられ、熱邪を受けると力が入らなくなり口角が下がる。

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

足の人差し指・中指・足背〜下肢・膝・大腿の前外側、腹直筋〜鎖骨上窩、ノドの横、下顎、耳前、側頭前部、目の下

などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

手の陽明大腸経の流注・経穴などのまとめです。

大腸自体が臓腑として「気」や「血」と密接な関係があります。

合谷などは万能穴と言われるように治療においてとても重用されるツボであり

それが属しているこの大腸経もとても大切な経絡です。

※備忘録として使うようなイメージで作成しております。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の陽明大腸経

示指末端(商陽穴)に起こり、示指の橈側白肉際(肌目の際)を循り、第1中手骨と第2中手骨の間(合谷穴)に出て、前腕後外側を上り、

肘窩横紋(肘の皺)の外端(曲池穴)に入る。

上腕の外側を上行して、肩峰突起(肩の端にある盛り上がったところ)の外端の肩髃穴に至り、

巨骨穴を過ぎ、大椎穴(督脈)に至って諸経と会する。大椎穴より下って鎖骨上窩(缺盆穴:足の陽明胃経)を経て肺を絡い、下って膈を貫き大腸に属する。

その支なるものは鎖骨上窩(缺盆穴)より別れて頸部(首)に上り、頬を貫いて下歯中に入り、

還り出て左右に別れて口を挟み、鼻下の人中に交わり、左は右に、右は左に行き、すなわち左右交叉して、鼻孔を挟んで鼻翼両側(迎香穴)に終わる。

ついで足の陽明胃経に連なる。 wikipedia

経穴一覧

 取穴部位:示指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

 要穴:井金穴

 知覚神経:正中神経浅枝

 血管:第一背側中手動脈の枝

 取穴部位:第2中手指節関節の下、橈側陥凹部

 要穴:滎水穴

 知覚神経:橈骨神経浅枝

 血管:第一背側中手動脈の枝

 取穴部位:第2中手指節関節の上、橈側陥凹部

 要穴:兪木穴

 筋肉:第一背側骨間筋

 運動神経:尺骨神経

 知覚神経:橈骨神経浅枝

 血管:第一背側中手動脈の枝

 取穴部位:第1・第2中手骨底間の陥凹部、第2中手骨より

 要穴:原穴、四総穴

 筋肉:第一背側骨間筋

 運動神経:尺骨神経

 知覚神経:橈骨神経浅枝

 血管:第一背側中手動脈

 取穴部位:手関節背面橈側にあり、母指伸展してできる長・短母指伸筋腱の間の陥凹部

 要穴:経火穴

 筋肉:長母指伸筋腱、短母指伸筋腱

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:橈骨神経浅枝

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上3寸、長・短橈側手根伸筋の間

 要穴:絡穴

 筋肉:長母指外転筋、短母指伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上5寸、長・短橈側手根伸筋の間

 要穴:郄穴

 筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下4寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上6寸、長・短橈側手根伸筋の間

 筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下3寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上7寸、長・短橈側手根伸筋の間

 筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下2寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上8寸、長・短橈側手根伸筋の間

 筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前

 要穴:合土穴

 筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈側反回動脈

 取穴部位:上腕骨外側上顆の上際で、上腕三頭筋外縁の陥凹部

 筋肉:上腕三頭筋、腕橈骨筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側上腕皮神経

 血管:橈側反回動脈、中側副動脈

 取穴部位:曲池穴から肩髃穴に向かい上3寸

 禁鍼穴

 筋肉:上腕三頭筋、上腕筋

 運動神経:橈骨神経、筋皮神経

 知覚神経:外側上腕皮神経

 血管:上腕深動脈

 取穴部位:肩髃穴から曲池穴に向かい下3寸、三角筋の前縁

 筋肉:三角筋、上腕二頭筋

 運動神経:腋窩神経、筋皮神経

 知覚神経:外側上腕皮神経

 血管:上腕深動脈三角筋枝

 取穴部位:肩関節の前方、肩峰と上腕骨頭の間

 筋肉:三角筋

 運動神経:腋窩神経

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:胸肩峰動脈三角筋枝

 取穴部位:鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部

 筋肉:僧帽筋、棘上筋

 運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲上神経

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:肩甲上動脈

 取穴部位:扶突穴の後下方1寸、胸鎖乳突筋後縁

 筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋

 運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:上行頚動脈、浅頚動脈

 取穴部位:喉頭隆起の外方3寸で下顎角の下方1寸

 筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋

 運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝

 知覚神経:頚横神経

 血管:上行頚動脈

 取穴部位:水溝穴の外5分

 禁灸穴

 筋肉:口輪筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経

 血管:上唇動脈

 取穴部位:鼻孔の外5分、鼻唇溝中

 禁灸穴

 筋肉:上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋、小頬骨筋

 運動神経:顔面神経

 知覚神経:上顎神経

 血管:眼角動脈

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

本経脈が病むと、歯の痛み、頚の腫れ、津液の問題で生じる症状が起こる。

例えば、目の黄疸、口の乾き、鼻出血、水溶性の鼻水、咽喉腫痛、

肩前部〜上腕部の疼痛、示指の疼痛・麻痺を主治する。

本経脈が気盛んにして有り余ると、経脈の循行部位に発熱や腫脹が起こる。

また、本経脈が虚すると寒気(寒くて戦慄)し、温めても戻りにくい。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

腕の後ろ三寸の処で分かれ出で、手の太陰経脈に入る。

その別なる者は、臂に循って上り、肩髃に乗じ、曲頬に上り、歯に偏す。

その別なる者は、耳に入り、宗脈に合す。

絡脈の病候

邪気により実の時は、歯の痛み、耳聾が起きる。

気が虚しているときは、歯が冷え、経気が閉塞して流れが悪くなる

「経別」の循行

手より膺乳に循って、肩髃にて分かれて、柱骨に入り、下って大腸に走りて、肺に属し、上って喉嚨に循って、缼盆に出で、陽明に合するなり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

大指の端に起こり、腕に結び、臂に循って上り、上って肘外に結し、臑を上り、髃に結す。

その支なる者は、肩甲を繞り、脊を挟む。

直なる者は、肩髃より頚に上る。

その支なる者は、頬に上り、頄に結す。

直なる者は、上りて手の太陽の前に出で、左角に上り、頭を絡い、右頷に下る。

経筋の病候

循行する部位に、つっぱった痛みや筋肉の拘急、痙攣が起きたり、肩の挙上ができなくなったり、頚部が強直し、左右に回らなくなる

「皮部」の循行

本経脈と絡脈の循行にしたがって

上肢外面の橈側、親指・人差し指の背面、肩前面、頚〜頬、鼻の下や鼻の脇などに分布している。

十二経脈+督脈・任脈一覧

手の太陰肺経の流注・経穴などのまとめです。

肺経は経穴数は少ないですが、流注の始まりとなる経絡です。

私個人としても臨床上「尺沢」や「孔最」、「列缺」などは「気」に関係する病症に対してよく使用しています。

※基本的に私や学生などの備忘録として利用するつもりで書いています。

画像(裏面が透けていたり)や病候が自己流の解釈となっている点、ご容赦ください。

「経脈」の循行と病候

流注

手の太陰肺経

中焦(中脘)に起こり、下って水分穴で大腸を絡い、還って胃口を循り、膈を上って肺に属する。

ついで気管、喉頭を循り、横に腋下に出て上腕内側を循り、少陰・心主の前を行き肘窩(尺沢穴)に下る。

前腕の前面橈側を循って橈骨動脈拍動部に入り、母指球より母指末端に終わる。

その支なるものは、手関節の上(列缺穴)より示指の末端に入り手の陽明大腸経に連なる。

wikipedia

経穴一覧

 取穴部位:雲門穴の下1寸、華蓋穴の外方6寸

 要穴:募穴

 筋肉:大胸筋、小胸筋

 運動神経:胸筋神経

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:胸肩峰動脈(腋窩動脈の枝)

 取穴部位:鎖骨下窩にあり、烏口突起の内縁、腋窩動脈拍動部

 筋肉:三角筋と大胸筋の間

 運動神経:胸筋神経、腋窩神経

 知覚神経:鎖骨上神経

 血管:腋窩動脈

 取穴部位:上腕部にあり、腋窩横紋前端から尺沢穴に向かい下3寸、上腕二頭筋の筋溝

 筋肉:上腕二頭筋

 運動神経:筋皮神経

 知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経

 取穴部位:上腕部にあり、腋窩横紋前端から尺沢穴に向かい下4寸、上腕二頭筋の筋溝

 筋肉:上腕二頭筋

 運動神経:筋皮神経

 知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経

 取穴部位:肘窩横紋上にあり、上腕二頭筋腱の橈側

 要穴:合水穴

 筋肉:上腕二頭筋腱、上腕筋、腕橈骨筋

 運動神経:筋皮神経、橈骨神経

 知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経

 血管:橈側反回動脈

 取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴の上7寸、尺沢穴の下3寸

 要穴:郄穴

 筋肉:腕橈骨筋

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴から尺沢穴に向かい上1寸5分で、橈骨動脈拍動部のやや橈側

 要穴:絡穴、四総穴

 筋肉:腕橈骨筋腱

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴の上1寸、橈骨動脈拍動部(橈骨茎状突起の内側)

 要穴:経金穴

 筋肉:腕橈骨筋腱

 運動神経:橈骨神経

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:手関節前面横紋の橈側端の陥凹部、橈骨動脈拍動部

 要穴:兪土穴、原穴、脈会

 筋肉:屈筋支帯

 知覚神経:外側前腕皮神経

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:第1中手指節関節の上、橈側陥凹部、表裏の肌目(境)

 要穴:栄火穴

 筋肉:短母指外転筋

 運動神経:正中神経

 知覚神経:橈骨神経浅枝、正中神経浅枝

 血管:橈骨動脈

 取穴部位:母指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

 要穴:井木穴

 筋肉:短母指外転筋

 知覚神経:橈骨神経浅枝

 血管:母指主動脈の枝

wikipediaより引用。一部、経穴名が旧字で表記されているものがあります

「経脈」の病候

肺が膨張し、膨膨として気喘したり、咳が出て鎖骨上窩の辺りが痛む。

ヒドくなると両手を交差させて胸をおおう様に咳をして、ものがハッキリ見えなくなる(視界がボヤける)。

経脈のラインや前腕部が冷たくなったり、痛みが起こる。

肺気上逆による咳嗽、喘息のような呼吸が荒くなって咳を繰り返すもの、心煩、不安、胸部満悶、上腕〜前腕の冷え・痛み、掌がほてる

などの症状が起きて、またそれを主治することができる。

本経脈で、気が盛んで有り余ると肩背部の疼痛が起こる。

本経脈が風寒を受けると自汗が起こり、さらに風に当たると、おしっこの回数は多いが量が出ないという症状が起こる。

本経脈が気虚すると、肩背部の疼痛、寒がり、呼吸が浅く弱い、息切れをしやすい、おしっこの色が透明になる。などの症状がみられる。

「絡脈」の循行と病候

絡脈の循行

腕上の分間に起こり、太陰の経に並んで、直に掌中に入り、散じて魚際に入る。

これを腕を去ること半寸に取る。別れて陽明に走るなり。

絡脈の病候

邪気により実すると魚際の辺りがほてる(発熱する)

虚のときは、よくあくびをしたり、遺尿したり、頻尿になったりする

「経別」の循行

別れて淵腋少陰の前に入り、入りて肺に走り、散じて大腸に之き、上って缺盆に出で、喉嚨に循って、また陽明に合す。これ六合なり。

「経筋」の循行と病候

経筋の循行

大指の上に起こり、指に循って上行し、魚後に結す。

寸口の外側を行き、臂に循って上り、肘中に結し、臑の内廉を上り、腋下に入り、缺盆に出で、肩の前髃に結す。

上って缺盆に結し、下って胸裏に結し、散じて賁を貫き、賁下に合し、季脇に抵る。

経筋の病候

経筋の循行する部位が痛んだり、ひきつったり、痙攣したりする。

痛みがヒドイ場合、顔面蒼白、冷え、肩背部の痛み、虫が走るような感覚などが起き、脇の辺りが拘急して、吐血することがある。

「皮部」の循行

本経の経脈・絡脈の循行している部分に基づき、上肢内面の親指側(橈側)と、親指・人差し指の腹、掌の親指側に分布している

十二経脈+督脈・任脈一覧

小さいお子さんがいるママさんたちにとって、夜にちゃんと寝れるかどうか。は大きな問題ですよね。

夜泣きやヒステリーみたいになる子供をあやすので疲れてしまって、仕事や家事が手につかなかったり

あまり長く続くと子供の世話をするのもイヤになったりするかもしれません。

また、原因がハッキリしないというのもストレスになっちゃう理由の1つかなと思います。

もし、子どもの夜泣きでお悩みなのであれば、小児鍼(しょうにしん、しょうにはり)をオススメします

  • ● 夜泣きの原因と小児鍼がオススメな理由
  • ● 小児鍼に必要なもの
  • ● 誰でもできる小児鍼のやり方

などをこの記事では解説しています。

うちでも現在2歳の息子が、乳児期から何度か夜泣きやかん虫を起こすことがあり、その度に小児鍼をしていますが

その後数日〜しばらく忘れている。くらいの期間 ひどい症状も起きず、母子ともにスヤスヤな夜を過ごしています。

やり方を覚えれば、今日からすぐ試せるお手軽なセルフケアなので覚えておいても損はないと思いますよ〜

夜泣きはナゼ起こる?

夜泣きは原因がハッキリしておらず、子どもが寝るときの環境や自身の体に違和感を感じていたり

睡眠サイクルがそもそも不安定だったり。という説が有力です。

■ 夜泣きの原因

日中の刺激や興奮で夜中に夢を見るのではないかとか、睡眠のリズムが掴めず、体内時計が狂ってしまうのではないかなどの説があり、

はっきり分からないことが多いが、発達の一段階であると考えられている。

数か月続いた夜泣きが、歩けるようになった途端に直るというケースもある。

wikipedia

夜泣きを東洋医学で考えたとき、子どもというのは「気」が大人と比べて旺盛で

その余りある気がうまく巡らないことで、夜泣きやかん虫が起きる。と考えられています。

この「気」を正常に巡らせてあげることで症状を改善できるということになります。

子どものうちは「気」の調整が上手くできなくて色んな症状が起こるよ

小児鍼は、子どものまだまだ未熟な体に合わせた「鍼灸療法」の1つで

早く・簡単にできる上、気を安定させられて、安全性にも考慮してある方法です。

素人でも簡単に、すぐに出来るので、忙しいママさん達にもオススメしています。

準備するもの

小児鍼は「特別な用意をしなくてもできる」方法ではありますが

小児鍼専用の鍼(ハリ)で施術してもらうとより効果が高まります

治療院で受けるようなレベルでやりたい場合は以下のものを用意してください

  • ● 小児鍼用のハリ(道具)
  • ● タオルなどの拭くもの

小児鍼は専門の道具を使わなくてもご家庭にあるもので代用できます

初めて挑戦する!という方は、「スプーンなどの先の丸い物」で。

何回かやって慣れたら、「フォーク」のようにちょっと先の尖っている物

などでもOKです。(金属製の方が良い)

なんか食器はイヤだな。という場合

当院では「てい鍼」という刺さない鍼で行いますが

誰でも使いやすい「ローラー鍼」や「イチョウ鍼(カッサ)」がオススメです。

小児鍼のやり方・手順

やり方も簡単ですが、子どもとのスキンシップも小児鍼では大事になります。

無理にじっとさせる必要はないので、「くすぐって遊ぶ」くらいの感覚でやってみてください〜

寝せるか座らせて行う

子どもが楽な姿勢で行ってください。抱っこしながらでもOKです。

※立ったままするとフラつくことがあります

初めてやる場合、する方もされる方も緊張することがありますが、気楽にやりましょう

頭のテッペンから下に向かってなでる

基本的には頭のテッペンからお腹、背中を、「下に向かって」なでてあげます。

手足は付け根から指先に向かってなでるようにします。

お腹の調子が悪い子の場合は、おへそを中心に「時計回り」になでます。

鍼(ハリ)などの物をイヤがる・怖がる場合は、慣れるまでは手でも大丈夫です。

  • ・ 頭や背中は、上から下に
  • ・ お腹は上から下または時計回りに
  • ・ 手足は指先に向かって

やめるタイミング

子どもが飽きてきたり、寝たり、肌がジワっと汗ばんできたら終了です。

さいごに手で軽く、同じように頭のテッペンから下になでであげると、より落ち着きます。

文字じゃわかりにくい・・・。という場合は以下の動画などもご参考にしてください〜

まとめ

小児鍼は、自宅にあるもので代用できて、子どもの夜泣きやヒステリーなどの症状に効果がある、お手軽なセルフケア方法です。

自宅で簡単に出来ますし、親子のスキンシップにもなるので

最近夜泣きがヒドくて・・・という方は何度か試してみると良いかもしれませんよ〜。